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トロントで運転【オンタリオ州の運転免許】

カナダのトロントで本格的に生活し始めた私。

最初のうちは、
車の運転をする必要を全く感じていませんでした。
普段交通の便のいいところにしか出かけないし、
大きな買い物は通販で済ませるし、
何より夫も私もお酒が大好きだったから。

ただ、
子供ができたり、
今より郊外で暮らすことになったりしたら
自分でも運転できたほうがいいよなー気づき、
時間のある今のうちに
免許の取得と運転の練習をしようと決意しました。

また、
写真付きの公的身分証明書は何かと役立つはず!
との思いもあります。

今回は、
トロントで運転するまでについての記録です。

カナダの運転免許証

カナダの運転免許証は、
州毎に発行され、免許制度や交通ルールもそれぞれ異なります。
そのため、
自分が滞在する州に沿った内容を確認しなくてはいけません。

私の住むトロントはオンタリオ州なので、
下記のような特徴があります。

普通自動車の運転免許証にはG1、G2、Gという3つのレベルがあり、
全員G1レベルからスタートします。
日本の免許証を書き換えした場合も、最初はG1免許証になります。

G1免許証;満16歳から受験(マークシートの筆記試験)可能
     ※G免許証取得から4年以上経過している同乗者が必要
     ※高速道路や深夜(0時~5時)の運転は禁止
     ※有効期限が切れると、再度受験が必要

G2免許証;G1免許証の取得から1年経過後に受験(実技試験)可能
     ※同乗者なし、高速道路、深夜(0時~5時)も運転可能

G免許証;G2免許証の取得から1年経過後に受験(高速道路での実技試験)可能
     ※晴れて正式な運転免許証が取得できた状態
     ※5年以内にG免許証の取得に至らないと、
      G1免許証の取得試験からやり直し

また、
カナダの運転免許証は、
アメリカやメキシコでの運転も可能になります。

日本の運転免許証から書き換え

日本の有効な運転免許証を持っていれば、
意外と簡単にカナダ現地の免許証を取得することができます。

オンタリオ州の場合、
【条件】
-日本の運転免許証を取得後2年以上経過していること(2年未満の場合は受験が必要)
-視力検査に合格すること

【手続き方法】
1,在トロント領事館で「自動車運転免許証の抜粋証明」を申請、受領する
 必要書類;申請書(事前にダウンロードして持参するとスムーズ)、
      日本の運転免許証、パスポート、申請料26ドル(現金のみ)
 ※現在(2021年12月)はコロナの影響もあり、事前に電話予約が必要
 ※受領は自宅へ郵送するか、一週間後に再度領事館へ訪問するか選べる

2,ドライブテストセンターかサービスオンタリオで申請、視力検査、
 仮免許証(3ヵ月有効)を受領する
 必要書類;自動車運転免許証抜粋の証明、日本の運転免許証、
      パスポート、申請料90ドル(デビットやクレジットでもOK)
 ※サービスオンタリオのロケーションはBay and Collegeで、
  現在(2021年12月)はコロナの影響もあり、事前にネット予約が必要

3,自宅に免許証が郵送されるのを待つ
 ※2週間程度で届くことが多い

ビザのステータスを問われることはなく、
オンタリオ州の免許証取得後に
日本の免許証を没収されるということもありません。

ちなみに、
よく耳にする国際運転免許証は、
基本的にジュネーブ条約加盟国間で1年間有効です。
オンタリオ州では3か月以上滞在する場合は、
この国際運転免許証が必要になりますが、
60日以内の滞在なら日本の免許証だけでも運転できます。

日本とオンタリオ州での交通法の違い

オンタリオ州での交通法には日本と異なる点がいくつかあります。
基本的な3点をまとめておきます。

1,右側通行
 右側通行の国は多いですが、カナダのオンタリオ州も右側です。
 左側通行の日本で生まれ育った私は、
 トロントに来た当初によく反対側のバス停を使いそうになっていました。
 これは早く慣れるしかありませんね。

2,赤信号時の右折
 右折車は通行人や左側からの進入車がない場合は、
 赤信号でも右折可能です。
 ※赤信号時の右折禁止標示がある場合は不可

3,路面電車やスクールバスの追い越し禁止
 ストリートカーと呼ばれる路面電車が乗客の乗降のために
 停止している間は、右側から追い越すことはできません。
 ※安全分離帯のある場所は除く
 ストリートカーの停留所は、
 かなりわかりづらいので注意が必要です。

 また、
 黄色と黒色のスクールバスが生徒の乗降のために
 ライトを点滅させている間は、
 周りの車は全て停止しなければいけません。
 ※安全分離帯のある場所は除く

トロントで運転する際の注意点

トロントは交通ルールはもちろん、
天候や気候、生活する人々の常識も日本とは異なります。
運転する際に特に注意する点について3点、まとめておきます。

1,冬の運転
 12月に降り始める雪が4月まで残っているトロント。
 天候の優れないトロントの冬は、
 期間が長い上に日が落ちるのも早いので、
 運転時には注意が必要です。

2,交通マナーの違い
 ウィンカーを丁寧に出さない人や
 クラクションを簡単に鳴らす人が多いので、
 自分で注意するしかありません。

3,一方通行や左折禁止の道路
 ダウンタウンでは、
 一方通行や左折禁止の道路が多くあります。
 曜日や時間帯による指示もあるので、
 標示を確認して間違えないようにしましょう。

万が一、
事故を起こしたり遭遇したりした場合は、
緊急番号の【911】に電話します。
警察や救急につながります。

また、
運転する前に自動車保険も準備しておきましょう。

まとめ

オンタリオ州では、
比較的楽に運転免許証が作成できるので、
持っていて損はありません。(費用は120ドルほどかかりますが)

また、
日本の運手免許証と同時に所持できるので、
帰国した際にもそのまま運転ができます。

今後、
実際に運転する機会が来たら、
また記録を残したいと思います。


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