夏夏夏、暑い、セミンミン

暑すぎる。
ボケカスと吐き捨てそうなくらいには暑い。
暑さに苛立っている。

ミーンミンとセミが鳴くが、これも煽ってるとしか思えない。
うるせえ！！！なんて叫んでも、セミは黙らん。
こちらの声は聞こえてないようだ。話を聞け。

うるせえセミとちっとも変わらない暑さに、体力・精神力が削られていく。
むかつく。
あまり怒ることはないが、暑さには苛立ちが止まらない。一年中冬が良い。私は一年中冬が良い。
こんなことを言うと、夏派と冬派でモメる。正直夏でも良い。暑くなければ。

こんなことを言っている間も、セミはミンミンうるせえ。

そう言えば、
私はまだ、セミを見ていない。

この夏のセミは未確認である。

となると、ミンミンっているのは本当にセミなのか些か疑問ではある。
ミンミンと鳴く＝セミ　
と私の中で、勝手に思い込んでいるだけなのではないか。

うるせえと叫んでも黙らないセミ。
セミじゃないのでは、と。

夏の風物詩、セミ。
これは、フェイクなのではと一瞬頭をよぎる。

セミも暑さに耐えきれなくなってきたのかもしれない。
しかし夏の風物詩。

人間に夏を感じさせるため、何者かが、セミンミンさせているのかもしれない。
行政か。行政がスピーカーを設置して、そこからミンミン音を流しているのか。
偽セミンミンか。風流なセミンミンか。
そりゃ、私のうるせえの声は届かないな。

真偽を確かめるために、この夏はセミを探してみよう。
行政設置のミンミンスピーカーは地域差があるだろうから、おそらく設置されてると予想しているこの街から探して行こう。木とかにこっそり設置されている可能性もある。

セミンミンスピーカーか。

夏の暑さに頭がやられたかもしれない。