必要な時に協調行動をとるためにはどうすればいいんだ?

 神取先生の「ミクロ経済学の力」を一読して、共同体の論理とは、道徳律を大切にし、協調行動を促す論理と現状理解している。全然調べていなくて妄想なので悪しからず!

家族のような小さな共同体において、自然状態では囚人のジレンマ的な状態になり、全体の利得が最も小さくなるようなナッシュ均衡に落ち着いてしまう。それに対して、共同体の共通善を大切にするような道徳律を共有することで、協調行動を促すという考え方である。これは、規模が大きくなるとうまく働かない。

小さな共同体の中では共同体の論理を用いることで協調行動をとることができると仮定する。それならば、その共同体を一つの個とみなして共同体のネットワークを構築すると、そのネットワークの中では共同体同士の協調行動がとられるのではないか?と考えた。これを共同体の論理の相似的拡張とする。
このとき、ネットワークの方法について、各共同体の長による集まりがいいのではないかと考えた。しかし、よく考えるとこれは役職会議や経団連?のようなものだと思われる。
共同体の論理が適切に効果を発揮せずに、利己的行動を選択する場合も多いのではないかと妄想する。

ここで、共同体が協調行動をとるためには情報の共有が必要なのではないか?と思い至った。囚人のジレンマの破壊である。
これに対して、各共同体間に情報チャネルを形成するために以下の有効な方法は以下の2つを提案する。
①各共同体の複数の所属者が頻繁に交流を行う。できればプロジェクトを行う。
②複数の共同体に所属する人がいる。

①については、各共同体の長による集まりを行うという考え方から発展して、複数のチャネルを維持することで日常的に協調行動をとる習慣をつけておくと説明できる?ただし、Aの考えをBに説明する必要があることは変わらない。
②については、AとBの両方の属性を持つ人がいるということである。Aの考えをBの人が分かっていて、同じBの人に説明することができる。その点で、①よりもずっと早いし正確である。ひとりがこの状態だと非常に属人的になるので、多くの人が2つ以上の所属を持つのがよいように思われる。または、2つの所属を持つ人のプロジェクトチームを発足して情報共有を行う。そう考えると企業や団体の部活やサークルは結構意義深いんだなあ。

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