「政策的意義少ない」

やっと4回目接種に関して慎重に、という意見が見えるようになりました。

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さすがに先行したイスラエルの結果は無視できないのか。オミクロン株対応が出ない今、無理なのか。


自民党の作業チームの4回目接種に関する提言案(4月15日):
・重症化予防効果が主な目的
・若い人への接種は重症化予防効果を上積みする政策的意義は小さい
・3回目接種を終えた若い人は、オミクロン株による重症化リスクは低い
・4回目接種は高齢者や基礎疾患のある人を対象に進めるべきだ
 (国や自治体が、基礎疾患のある人を特定するのは困難)
・今後の流行によっては、5回目の接種が必要になることもあり得る
・政府はオミクロン株を含む変異株に対応した新たなワクチンの確保を

以上が文章の内容です。続いて個人的に感じた違和感を3つ。

(1) 記事全文を読んで感じるのは、推進するための理由、推進できる条件は何かを探している。推進したくても若い人の4回目は無理、と結論した、ということ?

(2) 「政策的意義」という表現にも違和感を感じます。ワクチン接種推進が政策だ、と考えているということですね。個人的にはワクチン接種は、新型コロナ対策(政策)の1つの手段であって、接種そのものは政策とは言えないはず。逆に政策と言っているからこそ、本来のコロナ対策とはチグハグになっているのか、とも思います。

(3) もう1点気になるのが、「ワクチン接種の主な目的は重症化予防効果にあるとし、3回目接種を終えた若い人は、オミクロン株による重症化リスクは低く、さらに重症化予防効果を上積みする政策的意義は小さいと指摘しています。」という部分。読み替えると、
・接種の目的は重症化予防(感染予防、死亡予防ではない)
・3回目接種した若い人のオミクロン株の重症化リスクは低い(ワクチン接種有無にかかわらず、オミクロン株は重症化リスクは低いんじゃないか?)
という疑問も生じます。
(元情報を探れば、もう少し詳細はわかるかも知れません。)


ところで「新型コロナワクチン4回目接種の利益は少ない可能性」 の元論文の発表は、ちょうど1か月前の3月16日。エビデンスも1か月で大体反映されるとみるのか、1か月かかると考えるのか。