定期的な感染状況確認(2022/3/14)

(本来は、12日に書く予定だったので2日遅れです。)
全体を見渡すと、インドから西は、感染者数が減少に転じているようです。但し、減りつつあってもまだ高水準の所もあります。

一方アジア・オセアニアでは、感染が広がっている所が多いようです。そして香港の死者数増加が桁違い。

少しづつ見ていきましょう。まずマップです。

画像1

オミクロンでの感染拡大が顕著であるため注目していた全ての国(日・南ア・英・米・イスラエル)で、減少傾向が明らかになっています。死者数も減少に転じたもようです。オミクロン株の致死率は、今のところ、それまでの株より低そうです。但し低いのは、「死者数÷陽性者数」、感染者数に対する死者数です。人口全体を分母とした死者数は、国によって以前より多い国、少ない国もあり、いろいろでした。

なお、日本の陽性率は、またまだ高い状態です。

画像2


続いてアジア・オセアニアで注目している国々です。韓国の感染者数はまだ増加中(実効再生産数はさすがに少し低下)。その他は減少に転じた可能性があります。そして韓国は感染者数だけでなく、死者も増え始めています。

画像7

ここで驚いたのが、あれだけ検査が充実していたはずのニュージーランドの陽性率が77.5%まで増加している点です。(これは東京と同じレベルです。)

もう少し増加の傾向を見るため、陽性率と実効再生産数を最近に絞ってみました。ニュージーランドとシンガポールは多少減少傾向も見えますが、減少はとてもゆっくりであることがわかります。そしてマレーシア、タイは微増に転じていることがわかりました。一旦減少に転じるも、減少が緩やかであったり、再増加する傾向がヨーロッパ各地でありましたので、似ているのかも知れません。

画像7

マレーシアとタイは、日本よりワクチン接種が進んでいます。

画像8

(インドネシアは3回目接種のデータなし)


最後に香港の死者数が急増していることを確認しておきます。グラフは日本、香港、そしてペルーの感染者と死者数です。ペルーは恐らくこれまで最も多くの死者を出している国なので、比較として入れてみました。

画像9

香港ほど短期に死者数が増加した国は、他に例がないような気がします。


韓国、香港がとても心配であると同時に、日本でこのようなことが起きる可能性がないのか。データ無くして対策は不可能です。空港検疫をPCR検査に戻し、市中でも簡単にPCR検査を行えるようにして、実態を常に把握できる体制を作って欲しいと思います。オミクロンの後、どんな株が出て来るか、誰も知らないのだから。