4月11日以降のデータから見たワクチン効果、というか逆効果(厚労省資料から)

新たに公開された第85回アドバイザリーボードの資料を基に、第83回からの情報にとあわせて5週間分のデータで、ワクチン2回、3回接種の効果について確認してみました。「未記入」を「未接種」にしていた問題は解消されたようですが、分母にあたる年齢ごとの人口は、今回も未修正のようです。(国会で、国民民主党の質問に答えてこの部分、修正すると約束していたはずなんだが)

各年齢層の人数を補正すると、ワクチン2回接種が完全にマイナス効果であること、3回目も元々高齢者で効果が低い、かつ下がり始めていることがグラフから一目瞭然になりました。


まず資料そのものからの情報です。

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2回目、3回目はまだ良いのですが、未接種の高齢者数(分母)が異様に少なく計上されているので、90歳以上を除くと以下のようになります。


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90歳以上だけでなく、80歳代もデータに異常があるように見えます。その結果、このデータから計算したワクチンの有効性(対未接種)は以下のようになっていました。

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(いかにめちゃくちゃなデータになっているかがわかると思います。修正後の下記最後のグラフと比べてみて下さい。)


そこで前回と同じ方法で人口を補正した結果がこちら。

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そしてワクチンの効果は、

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2つのグラフの縦軸をそろえてみると、状況を正確に読み取れるようになります。

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結論
2回接種:全世代で20%以下、つまりほとんど効果なし、または逆効果!
・20代は2回ワクチン接種で効果20%程度、30代もほぼ近い値
・40代、50代は、2回接種の効果はほぼなし
・60代以上は2回接種した方が未接種より感染しやすい。特に65歳~80歳
3回接種:今のところ多少の効果?それでも時間と共に下がっている!
・20代では60%程度の効果があるように見える
・60代以上では効果が下がり始めている
・そもそも高齢者はせいぜい効果30%で、ほとんど意味がない

そして分母となるデータを、厚労省は補正せよ!


感想:
3回接種してもこの勢い(2回よりひどい勢い)で下がったら、また2回と同じになるでしょう。それなのに、アメリカでは5歳以下のワクチンが承認されそうだし。(オミクロン前のファイザーワクチンで、効果は80%と謳っている。)

そして今回は、完全に厚労省が公開している資料だけで作ったグラフです。厚労省側で資料を作成している人が、「修正前:接種2回の効果」など、到底納得できる結果でないことは知っているはずです。これをまだそのままにしてくるのは、きれいな形で効果がなかった、と言えないということなのでしょうか。

そして死亡者数、超過死亡などのデータが恐ろしいことになっていると聞きました。(こちらも確認してみたいのですが、時間を取れずにいます。)


元データ:
感染状況は、アドバイザリーボード資料83回~85回のうち、「全国の新規陽性者数等及び高齢者のワクチン接種率等」という資料の中の「ワクチン接種歴別の新規陽性者数」を使用しました。
人口は、e-stat から「 年齢 (5歳階級) 、男女別人口 」をダウンロードしまし、2022年4月1日現在の概算値を使用しました。リンクはこちら
(以前の記事 https://note.com/t_ysk/n/n6e6aa23f3242 にも説明あります)