雪深い山間の地域に住み、ほとんどほとんど外に出ない高齢者に3回目のワクチン接種?!

思わず耳を疑ったニュース。「冬はほとんど外に出られない」高齢者にワクチン接種をするって、リスクとベネフィットをどう考えているのか?
NHKはなぜこれを放送したのか。自分で判断するな、お上に従え、リスクとベネフィットの比較などするな、と言っているように私は感じました。

雪深い地域で高齢者をワクチン接種会場に送迎 新潟 新発田市
02月23日 12時35分
雪深い山あいの地域に住む高齢者が新型コロナのワクチン接種をスムーズに受けられるよう、新潟県新発田市ではボランティアが高齢者を接種会場までバスで送迎しました。新型コロナの3回目のワクチン接種では、接種会場までの高齢者の交通手段をどのように確保するかが課題となっていて、新潟県新発田市では、ボランティアが雪深い山あいの地域の高齢者をバスで送迎する取り組みが行われています。23日、新発田市の菅谷地区では、コミュニティバスの停留所から16人の高齢者がスタッフの手を借りてバスに乗り込み、車内で市の保健師による受け付けを済ませ、集団接種会場に向かいました。新発田市によりますと、バスの運転手や送迎スタッフは、市民によるボランティアということです。79歳の女性は「車の免許がなく、冬はほとんど外に出られないので、本当にありがたい」と話していました。スタッフの女性は「少しでも安心してバスを利用してもらいたいと思い、ボランティアに参加しました」と話していました。こうした取り組みは菅谷地区を含め、新発田市内の合わせて10の地区で行われ、来月にかけて順次、土日や祝日にバスを運行するということです。

Web記事になっていますが、これがラジオでも放送されました。状況を整理すると、

3回目接種:
・接種は良いことだ
・課題は接種会場までの交通手段
・ボランティアは良いことをしている
という前提があるようです。しかし、ワクチンにはリスクもある。だからリスクとベネフィットと盛んに言われていたはず。

リスクとベネフィットを比べるためには、それぞれが置かれたリスクを知る必要があります。接種対象者の状況を確認してみましょう。
・新潟県新発田市菅谷地区在住の高齢者
・集団で住んでいる訳ではない
・雪が深い冬はほとんど外に出ない
つまり対象者は、高齢者のうちでも、ほぼ一番感染リスクが低い人たちだと考えられます。施設にいる訳でもない、動き回るわけでもない。人と接する機会は非常に少ない。(あえて言うなら、多少の買い物と、ヘルパーさんが来るかも知れない程度なのではないでしょうか。)
感染リスクが低いということは、ワクチン接種のベネフィットが低いということでもあります。さらに1か月もすれば効果が下がってくる。暖かくなるころには、ベネフィットはあったとしてもさらに下がっているはず。

このような人達の所に、今、若い人達があえて行って、会場まで連れて行くだけでも感染リスクが高くなります。勿論、さらに基本リスクとしてワクチンの副作用がある訳です。

ワクチンによるベネフィットがほとんどない人に対し、人が行って、人を集めて、送迎して、ワクチンのリスクを押し付けている。

いったい何をしているのでしょう!

NHKは、やはり3回目接種を推進するニュースばかりを流していると言わざるを得ません。自分でリスクとベネフィットを比べ、判断する、という当たり前の考えを頭ごなしに否定しているように思えてなりませんでした。

      自分で判断したいなどと考えるな

こう言われているように感じました。

信頼できるデータの開示を!
しかし同時に、データの受け取り側である我々のリテラシーを向上させなければ、ずっとこのように言わ続けることになってしまいます。

データを大事に!
データを見る目を養おう!