知らなかった弟の一面

『隣の芝生はあおい』とはよく言ったもので、先に登場した弟、小さい頃から『〇〇君は優しい』と多くの人に言われてきた。
そんな弟に比べて私は性格がきついと言われることが多く、正直こんな弟に嫉妬していたのかも知れません。

弟は福祉関係の仕事に就き、職場では傾聴して利用者の方々と日々関わっており、私がコーチングを学んでいることにもある程度理解というか聴けば聴くほど『やってること同じじゃない?』という気持ちになりました。

弟に子供が産まれて初めて実家で泊まりがけで集まることが最近あり、深い話をする事ができました。

驚いたのは、『優しい』というのは彼にとって全く嬉しくない、むしろ何も褒めるところがないから言われている気分になる、とさえ感じており、私にとってかなりの衝撃でした。

何も考えてない、幸せな日々を送っていると思い込んでいた弟の内面は、日々葛藤や不安を抱えていることも発見。

自然に周囲と仲良くやっていたように見えていたけれど、本当は人一倍人目を気にして、嫌われないように振る舞っていたんだ〜、と今まで見えていなかった弟の一面に触れる事ができて、とても不思議な感覚になりました。

それと同時に弟のことがより愛おしい存在に思えて来ました。

決して仲が悪いわけではなかったけれど話をする機会を持てたこと、私の話を聴いてくれたことに感謝しかないひとときでした。