上田俊英(クラウドPR代表)

PR・広報の仕事に携わって20年以上になります。PR会社→企業広報部→フリーランスを経…

上田俊英(クラウドPR代表)

PR・広報の仕事に携わって20年以上になります。PR会社→企業広報部→フリーランスを経て→PR会社を起業しています。 「広報・PRに必要なのは「思考力」だけ!」というテーマで、広報スキルや戦略立案センスより「ものを考えられる力」が何より大事、という感じのことを書いていきます。

最近の記事

ブランド価値を語りたがる者の大好物としての<都道府県魅力度ランキング>問題

民間調査会社「ブランド総合研究所」が発表した「地域ブランド調査2021」の中の「2021年都道府県魅力度ランキング」で、群馬県が前年の40位から44位に降下したことを受け、山本一太群馬県知事が「県民に対し失礼」「経済的な損失にもつながる」として「法的措置を含めた検討を始めた」と表明しました。 この件についてはすでに複数のメディアが取り上げていますし、「ワイドナショー」での「絶対にどこかの県が47位になる仕組みは切ない」といった趣旨の指摘以外に触れるべき点などないようにも思え

    • ユーチューバーの「今から◯◯してみたいと思いま〜す!」から日本人の自信喪失を考える❷

      世界的に通用しにくい曖昧さ❶で並べ立てた推論はしかし、決して「今から◯◯してみたいと思います」の用法を否定するものではありません。そもそも誤用ということでもありません。このフレーズの使いどころや使用頻度について考察したいのです。 このフレーズを使うのが若い世代だけかはともかく、グローバル社会がさらに進展していく世界の中で、日本人以外には理解されにくいであろう言い回しをここまで多用していてこの先大丈夫なの? という問題意識なのです。 「別に日本人以外に理解されなくても良い」

      • ユーチューバーの「今から◯◯してみたいと思いま〜す!」から日本人の自信喪失を考える❶

        YouTubeを見ていて引っかかることテレビ番組の劣化が加速していく中で「ただつけておくだけ」ですら我慢ができないような時には、同じテレビの画面でYouTubeを見ます。 テレビ番組の制作者から視聴者を楽しませようとする心意気が失われてしまった中で、一方のYouTubeの動画コンテンツは大半が素人の作成でも「自分が見たいと思えるもの」がたくさんあるので、どちらを選択するかは自ずと明らかな状態が続いています。 しかし、YouTubeの動画を見ていて「どうしても引っかかってし

      ブランド価値を語りたがる者の大好物としての<都道府県魅力度ランキング>問題