鈴木さん

映画「BE FREE! 原爆の残り火を、パレスチナへ」監督 鈴木聡さん

つかっちゃん

サラリーマンでありながら「真実を伝えたい!」の思いから映画を制作された鈴木さんにお話を伺ってきました。

鈴木聡さんプロフィール
出身地:東京都
経歴:早稲田大学卒業後、電通に入社。以来、クリエーターとして広告制作に携わる。TCC新人賞、広告電通賞テレビ・部門最優秀賞、フジサンケイグループ広告大賞最優秀クリエイティブ賞、ACC賞など受賞多数。東京コピーライターズクラブ会員。世界平和活動・アースキャラバンの立ち上げから携わる。「BE FREE! 原爆の残り火を、パレスチナへ」にて、映画監督デビュー。撮影・編集も手がけた。
座右の銘:犀の角のようにただ独り歩め

「ありのままを世界に伝えよう」

記者 鈴木さんは電通にお勤めされている傍ら、2016年には「BE FREE! 原爆の残り火を、パレスチナへ」という映画を制作されています。
映画を作られた経緯をお聞かせください。

鈴木聡さん(以下、鈴木 敬称略) この映画はアースキャラバンというNPO法人の活動の一環として制作しましたので、最初にアースキャラバンとの関わりについて話させてください。
僕はもともと目に見えないものは信じない人間でした。ところが15年前のある日、突然、説明不能・理解不能の体験をしちゃったんです。それがとても怖い体験で、どうやってその体験を良い方向に変えれば良いんだろう、と毎日毎日必死に探してました。
そんな時に出会ったのがタオ療法(タオ指圧)であり、タオ療法創始者の遠藤 喨及(えんどう りょうきゅう)さんです。
タオ療法は仏教を土台にしているんですが、とても面白くて、自分の意識が氣の状態(相手の無意識)に影響することを体感できるんです。相手の幸せを願っていると、自分の氣のからだと相手の氣のからだが融合してとても心地よく暖かい氣が流れ、ツボが現れます。しかし、逆に相手の幸せはどうでもいいと思っていると、相手と自分の間に壁ができて、寒々しく胸が締め付けられ苦しい感じがします。またツボも消失します。これって、実はすごいことで。単なる指圧の話ではないんです。自分の意識次第で、自分の周りの
世界が変わるということなんですね。自分の意識次第で、世界を素晴らしいものにも最悪なものにもできるということです。僕は目に見えないものは信じない人間でしたが、氣の状態を体感しちゃいましたからね、もう信じざるを得ませんでした。
また、喨及さんに、僕の過去の怖い体験を相談したところ、「選ぶ未来によって、過去の意味は変わります」と言われたんですね。過去の恐怖に囚われていた人間からすると、「現在の行動によって過去の意味は変わる。」という見方に、とても救われたんです。

そして、2013年にタオ療法の世界大会がありまして、世界中からタオ療法の門下生が集まりました。そのなかで、戦後70年となる2015年に、「広島から原爆の残り火を持ってヨーロッパ、そしてエルサレムまで巡礼しよう!」という大きな活動が決まりました。よく、なぜ指圧の生徒が平和活動を?と聞かれるんですが、先ほど説明した通り、自分の意識や行動で周りの世界が変わることを日々学んでいるので、こういう活動をすることは自然な流れなんじゃないかなと思います。僕は内部記録用にカメラを抱えてアースキャラバンの旅に40日間同行しました。そしてパレスチナに入った時に、衝撃を受けました。日本のメディアではイスラエルとパレスチナは紛争していると報道していますよね。けれど実際は、パレスチナはイスラエルに占領されてほぼ一方的に暴力を受けてるだけなんです。
真実が伝わっていない、これではいけない、ありのままを世界に伝えなくては!そう思って映画制作に踏み切りました。

僕は昔からイジメられている人を放っておけない性格なんです。助けたい、でもパレスチナの人たちを僕一人では助けられない。だから、映画を通してみんなに伝えてみんなで助けようとしているのかもしれません。

「イスラエル人もパレスチナ人も、みんな戦争はしたくない」

記者 映画制作はアースキャラバンの活動の一環ということなんですね。アースキャラバンは他にどのような活動をされているのですか?

鈴木 各地でチャリティイベントを開催して、その時の収益をパレスチナやバングラディシュやルワンダなどに寄付しています。それともう一つ、幸せな人間関係を築く体験の共有をしています。今って、暗いニュースが多いじゃないですか。しかし報道されていない面もたくさんあります。
例えば宗教戦争のニュースが流れたりしますが、実際は違う宗教者でも一緒に祈ったり遊んだりしているんですよ。イスラエル人もパレスチナ人も、みんな戦争はしたくないって話していますしね。そういう楽しい体験を伝えています。

「人間は死への恐怖を乗り越えないといけない」

記者 アースキャラバンに関わっている人たちは幸せな人間関係を体験しているんですね。それでは、社会全体が幸せになっていない原因は何だと思いますか?

鈴木 究極の話をしてしまうと、人間には死の恐怖があって、それによって動かされているからじゃないでしょうか。
たとえば、戦争をしたがる政治家は、大衆の「死への恐怖」を利用します。アメリカはフセインを悪魔に仕立て、大量破壊兵器保有を理由に、イラク戦争を起こしました。50万人もの人が犠牲になりました。そんなものはなかったのに。これなどは、311直後のアメリカ人の潜在的な「死への恐怖」を利用した例でしょう。日本も戦争中は、「鬼畜米英」というスローガンがありましたね。死の恐怖は、戦争だけでなく、不公平な社会システムにも利用されます。今、日本では、格差が広がるような政策が続けられた結果、ギリギリの生活まで追い詰められている人がたくさんいます。相対的に「お金」の価値が高まります。まるで、「お金」を神と崇む信仰のようです。「お金」を多く稼ぐのが善で、誰かが貧困にあえごうが、奴隷的な生活を強いられようがお構いなし。そんな社会は幸せとは言えないでしょう。

もう一つあって、他人を他人と思っている限りは幸せにはなれないんじゃないでしょうか?私たちはどういう状態が一番幸せなのかをあまり考えていない気がします。いくらお金や権力があっても、ただお金や権力に引き寄せられただけの人たちに囲まれていて本当に幸せなのか、と。
心を許せる人達に囲まれて、笑っていられる方が幸せだと思うんです。それには、他人のことも自分のことのように思う必要があると思います。また、最初の方でもお話ししましたが、他人の幸せを願っている状態が、実は、自分も一番心地よく幸せなんです。

「無意識に働きかける」

記者 なるほど、深いですね。普段鈴木さんが意識されていることや持たれている問題意識などお聞かせください。

鈴木 そうですね、広告を創る仕事とタオ療法には共通点があって、「無意識に働きかける」ということですね。
同じお茶のCMでも、素材にこだわったイメージを与えたければ丁寧に手で摘んでいるシーンを入れますし、最先端の技術で最短でお届けしているので鮮度が良いです、というイメージを与えたければ工場の映像を使います。人間はそのCMを繰り返し見ることで、この商品はこういうものだって無意識に感じます。
しかし、怖いところがあって、もし広告やニュースが嘘でも繰り返し見ていたら信じてしまうんです。
子育てでも同じですよね。「あなたはいつも片付けられないね!」「なんでいつも宿題やらないの?」と言えば言うほど、子どもは自分のことを片付けられない人、宿題をやらない人、と無意識に刷り込まれてしまいます。そうやって本来ある可能性が潰されてしまうんです。
アースキャラバンでは嘘の情報に踊らされている人達に、真実はこうだよ、幸せってこういうことじゃない?ってありのままを伝えることで、人々の無意識に良い働きかけをしたいなって思っています。

「世界的に活動していく」

記者 最後に、アースキャラバンの今後の展開について教えてください。

鈴木 2019年、2020年と、びっくりするようなことを仕掛けていきます。まだ表に出せないことばかりですが、みんなの無意識を変えていけるようなインパクトのある事を企画しています。

記者 びっくりすることですか。もう少し詳しく教えてもらえませんか?

鈴木 そうですね、簡単に言うと、世界的にネームバリューのある人達を巻き込んで世界的に活動する、といったところでしょうか。楽しみにしていてください。

記者 ありがとうございました!

*********************
鈴木さんに関する情報はこちら

●映画「BE FREE!」公式サイト https://www.earthcaravan.jp/befree/

●アースキャラバン公式サイト https://www.earthcaravan.jp/

●鈴木さんのBLOG https://satoshi-suzuki.com

【編集後記】
今回、インタビューをさせていただいた塚田(左)、西口(中)です。(たまたま3人の洋服の色が信号機と同じでした(笑) )

タオ療法に出会ったことで、人生で体験したきたことがすべて活かされるようになったと鈴木さん。今悩んでいる人に向けて、「その経験が活かされる時が絶対来ますよ」と力強いメッセージをいただきました。優しさと慈悲に満ちた鈴木さんの益々のご活躍をお祈りしております。


この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!