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レンズ沼にようこそ〜MINOLTA AF 17-35mm F3.5G 編

描写性能を優先して開放F値を2.8とせず3.5で設計したことで知られる1997年発売の名玉。AF速度が物足らず短期間で手放しましたが、作例の写りをあらためて見返すと惜しいことをしたという気持ちしかない良い写り。

とにかく描写が素晴らしい!

今回の作例は全て加工もトリミングも無いまさに撮って出し。しかも、撮影は絞り優先でほぼ何も考えずバシャバシャとスナップ撮影。にもかかわらず関心するほどしっかり絵になってるなぁ。

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基本的にはミノルタらしい柔らかい描写。絞って、手前から遠景まで見せる描写では、今風なキレッキレとはいかないものの、シャープさは感じさせながらも、どこか絵画のような上品な柔らかさ。

一方、開放側では心地よいボケ味を見せてくれる。うん、良いんでない。

しかも30cmまで寄れちゃいます!

最短撮影距離が30cmというのもありがたい。おかげでワンコの表情もバッチリ抑えられます。

多少オートフォーカスが迷ったりで最新のレンズと比べると遅いのが気になりますが、走ったり激しく動いているシーンでなければかなりの精度で追いつきます。
しかも、重さは600g、サイズは82.5x90.5 mm+アダプター20mmなので、なんとか散歩に持ち出せます。(ちなみにソニーSEL1635GMは680g、88.5x121.6 mmで一回り大きいです)

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名玉の名にふさわしいと断言できる写り。

近所の公園でのスナップからラストはひたちなか臨海公園でのスナップ。

小雨模様の雲とコキアの丘をバックにしたコスモス(?)。そしてキュートな表情を見せてくれている愛犬UMEMEちゃん。パイド(白黒の牛柄)のフレンチブルは、大きな黒目が黒い周りの毛に埋もれて眼にピントが合いにくいのですが、ピシッと眼にピンがきてます(これはどちらかというとボディのおかげか。。。)。しかも拡大してよく見ると遠くの観覧車がボケながらもしっかりと描写されています。

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このあたりのアナログレコードのようになんとも味のある見飽きない描写はさすが!といえます。まさに名玉の名にふさわしい。
ソニー16-35GMレンズの恐るべき写りと最新性能が欲しくて、なかなかの良品を通販でゲットしたのに、速攻下取りに出してしまったのを大変後悔している今日この頃なのでした。。。(泣)

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