見出し画像

【仕事の経歴】出版営業時代vol.3

見知らぬ土地、沼津に転勤

1999年、新卒で本厚木に配属。教材の訪問販売で心が荒(すさ)んでいた6月(2ヶ月が経過)、もう無理と退職を願い出た。楽になりたい一心だった。

入社時に上長だった人(伝説の営業マン)が静岡の沼津に転勤。「都丸が辞めると言っている」と聞いたらしく、呼び寄せられる形で出張することになった。

ビジネスホテルでの不慣れな生活が始まった。やることは同じ、車に乗り、住宅街で降りて、ピンポンを押す。傘をさしながら歩き回ったのを思いだす。

状況は変わるはずもなく、3ヶ月で退職

結局、1ヶ月のホテル生活は身入りがないものだった。「やはり辞める」と申し出た時に、「裏切り者」といったような言われ方をされた。会社はコストをかけている(出張費、ホテル代など)のに、ということ。

それでも仕方ない。心は限界。逃げ出すように厚木に戻り、退職の手続きをした。不動産屋にも連絡し、転がり込むように東京の自宅に帰った。

親父は「お前は逃げて帰ってきた」と言い放った。母親は「恥ずかしい」と泣きじゃくった。大学も出させてもらって就職したのに、わずか社会人3ヶ月で無職。友人たちにもしばらくこのことは話せずにいた。

読書にふける日々

競馬ライターになりたい、という夢を捨て切れず、職探し。同時に、学生時代にお世話になっていた白金の結婚式場の配膳アルバイトに復帰した。

誰から聞いたのか知らないが、当時、現場のリーダーだった先輩に「都丸困ってるだろ、働きにこいよ」と言ってもらったこと、今でもすごく感謝している。泣きそうだった。

半年くらいアルバイトをしながら読書し就職活動をしている最中、夢のような求人を発見する。ほどなくして半蔵門の競馬関係の会社に就職。2000年2月のことだった。

出版営業時代はこれで終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?