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うつになってからこれまで(2) 発症(2)


1-2.仕事のストレス:ある上司との軋轢 あつれき(2)

 どうやって終わりまで持っていくか、何を書けばいいのか整理していて投稿が遅くなりました。
 
 前回は、部下に手戻りをお願いして信頼を失うところまでお話ししました。今回はその続きです。



 前回書いたとおり、わたしは上司に細かい指摘を受け続け、結果として手戻り作業を部下にお願いすることが続くようになりました。

 部下の構成としては、わたしと同時期に配置された部下は少数で、大半は元から所属していた方たち(つまり、前任者である上司の、直属の部下として働いていた人たち)でした。

 最初のうちは快く引き受けてくれた彼らでしたが、回数が増えるにつれて反応が悪くなるのは当然のことです。春先には完全な板挟み状態に陥りおちいりました。また、上司からの指示も中間のわたしを飛び越えてなされるようになりました。そのころ、わたしはその部署で全く必要のない存在でした。

 仲の良い同僚からの又聞きですが、随分陰口も言われていたらしいです。手戻りで残業増やしている給料泥棒ですから当然といえば当然ですね。

1-3.仕事のストレス:そして発症 自覚症状

 はっきりとした記録は残っていないのですが、わたしが自分の異変に気づいたのは、おそらく4月の中頃でした。思い出せる限り、わたしの自覚症状を書き出してみます。

  1. 不眠:以前は11時から6時ころまで寝ていました。睡眠時間にすると7時間です。しかし、寝付きが悪くなって日付をまたぐようになり、ようやく眠れても、朝3時~4時には目が覚めてしまうようになりました。

  2. 覚醒時の動悸どうき:起きたとき、だいたい心臓が強く脈打っていました。悪夢から醒めたときのあの感覚です。これが嫌な汗とセットでほぼ毎日。

  3. 食欲減退:まず、朝食が喉を通らなくなりました。ほどなく、朝昼晩ずっと空腹を感じなくなりました。この頃の食事?といえば、水とお茶とあめ……、あとは牛乳だったかな。

  4. 体重減少:食べていませんから、当然痩せるわけです。数日で1kgとか落ちます。もちろん服を買いに行く気など起きませんから、当時の私はいつもブカブカの服を着ていました。

  5. 感情喪失:喜怒哀楽きどあいらく、哀を残して全部消えました。いつも「かなしい、もうぜんぶいやだ、きえたい」しか浮かびません。ほぼ同時に、物欲と性欲が消えました。

  6. 集中力低下:何を考えているわけでもないのに、仕事中に限って時間の経過がものすごく速くなりました。業務に没頭ぼっとうすることもできず、半日が一瞬で過ぎていきます。

  7. 文章が読めない:視界に文字は映っています、でも読めません。一字一字確認するようにゆっくり読んでも無理。話し言葉で書かれたような文章でも理解できませんでした。

 その様子は別の部署にも伝わっていたようです。ある日、先輩従業員から声をかけられました。


 また1,000字を超えてしまいました。次に続きます。

 


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