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認知症の人を支援している専門職は疲れないか?

こんにちは。今日は、昨日の #介護疲れをなくしたい  についての続きを書きました。今日の焦点は、認知症の人を支援する専門職の疲労についてです。




専門職の疲労の原因と対処法


専門職であっても疲れることはあります。毎日同じ話をする人との関わりや、苦悩するご家族とのかかわりは、全力で行っています。一人ひとり異なるため、慣れるものでもありません。自分の体調や家族関係などのプライベートな問題があると、関わり方が変わることもあります。良い状態に支援できないと無力感を感じることもあるでしょう。これは、精神的、感情的なストレスに対処するために、専門的な訓練やサポートが重要であることを示しています。


専門職が疲労に耐える理由

それでも、専門職が家族介護者よりも疲労に耐えることができる理由はいくつかあります。

  1. 症状の客観的観察  家族介護では情が入りがちですが、専門職は訓練により客観的に患者を観察する能力を持っています。

  2. 多職種のチームワーク   私を含め、多くの専門職が協力して認知症の人や家族を支えます。これにより、適切な人に相談や支援を依頼することができます。

  3. 限られた時間の関わり   専門職は認知症の人や家族との関わりが時間的にも限定されているため、客観的な視点を保ちやすいです。

  4. 症状の見通し   客観的な観察により、症状の分析や過去の成功事例に基づく対応が可能です。

  5. 感謝され、自己成長できる    認知症の人や家族からの感謝はモチベーションになります。また、専門的な成長や経済的な報酬も動機付けになりますが、これは家族介護者には当てはまらないことが多いです。


専門職のリフレッシュ方法

医療機関や介護事業所の多くは、24時間体制を取っていますが、私たちは複数の職員で対応することで、休息やリフレッシュの時間を確保しています。 これにより、ストレスを管理し、質の高いケアを提供することができます。


家族も専門職と同じように対応することが可能か?

家族の人でも専門職と同じように、関わる時間を調整することは可能です。例えば、小規模多機能型居宅介護を利用している人の場合、様々なサポートを受けることが可能です。 毎日訪問してもらい、服薬の管理をしてもらい、週に数回通所して、たまには施設に泊まることもできます。そうすると、初期にある大半の生活の困りごとは、だいたい事業所が対応ができるようになります。少しずつ進行したとしても、それに応じたかかわりをしてくれることが多いです。これにより、生活の困りごとに対応しやすくなり、家族にも良い影響を与えます。


まとめ

昨日のご家族の介護疲れについての記事と同様ですが、信頼できる人を増やして、複数でかかわることが専門職のストレスマネジメントの成功につながっていると思います🍀



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