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[人間中心デザイン] ユーザビリティ評価

はじめに

産業技術大学院大学の履修証明プログラム「人間中心デザイン」 に通っています。講義の内容を後からでも思い出せるように、ここでは個人的なまとめや気づきを書いていきます。随時加筆修正予定。

ユーザビリティ評価1〜12(2019/11/22 - 11/30)
講師:古田一義先生

過去の記事
人間中心デザイン入門 https://note.mu/t_tama/n/na7117ccfd5b7

ER(Expert Review)とUT設計 演習での気づき

今日の演習は、個人的に「これいいな」と思える気づきがたくさんあったので、忘れないうちにメモ。(今回の題材は、既に出来上がっている商品が対象なので、普段の業務で扱う開発中の商品だと、多少違うところはあるかも。)

初めに動画を撮りながら、初体験の人に操作してもらってからERとUT設計に進んだら、とても良かった。
手慣れた開発者では気づきにくい点にたくさん気づけた。(逆にいうと、開発者だけで、自分がよく知っているプロダクトのERをするのはかなり難しいなと改めて実感。)
・これはちょっとしたDIYユーザーテストに近いものかもしれない。
・みんなで一緒に同じ初体験のセットアップを見ることで、(ほとんどの人が初見のメンバーなのに)同じ知識理解レベル/課題認識に立つことができた。
「あれ?あそこはどんなだったっけ?」となったときに、みんなで同じ動画に戻って、簡単に何度も確認することができた。
・同時にどのぐらいの時間がかかっていたのかもわかる。
・テスターに思考発話法でよく喋りながらやってもらったり、メンバー同士で「ここは○○だよね」と喋りながらやると、ちょっとしたライブER動画が即座に出来上がる。
・ERするときも、だいたい動画の何分何秒辺りというインデックスを付けやすい。
・一枚一枚、アプリのスクリーンショットをとって設定フローの資料を作らなくても、手早くER作業に入れるのでお手軽。

ERは壁一面を使って、手分けして課題を洗い出すと早かった。
壁一面を広々と使って、ポストイットで課題分析をし、最後に写真を撮って資料にするスタイル。(模造紙使うよりも広々していてGood)
・セットアップフローの目次を初めにポストイットで壁に貼る。
・各ステップでの課題を、目次ごとにメンバーで手分けしてポストイットで貼り出す。(初めにメンバーで同じセットアップ作業をみながら、ライブER動画を作った後の手分けなので、手分け作業しても比較的納得感あり。)
・課題を出す際に、初めに撮った動画が威力を発揮。いつでも見返せる。
・PCを複数台使って、動画を複数台/複数人で同時に見返せるようにした。
・iPhoneで動画を撮って、MacBookにAirDropで転送したら、1GBの動画があっという間に転送できて(1分くらい?)超絶便利で驚いた。個人的にはAndroidからiPhoneに戻ろうかと思うくらい(笑)会社ではWindowsを使ってるし、iPhoneも使ってないしで、活用できなくて残念だけど。。

ERをしてからUT設計に入る
・確かにちゃんと自分たちでERしてからUT設計するとポイントを絞れそう。
・普段ERをちゃんとせずにUT設計していたことも多かったので、少し反省。

ただし時間はかかる
やったことは、
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・プロダクトの背景説明
・セットアップフロー説明
・動画を撮りながら初体験の人に操作してもらう
・ERをする。
・UT評価計画
 ・何を調査するか/どこにフォーカスして、どこを省くか
 ・テスターに求める条件は何か。
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ここまでで、軽く4時間があっという間に経過してしまった。果たして普段の業務でこんなに長い時間をチームで確保できるか?
いや、迷ってぐるぐる議論したところも多いから、慣れればもう少し短くできるのかな。。

目的に立ち返るの大事
・そのやり方で、調べたかったことが明らかになるか?
・あとで説得などに使えるデータが得られるか?
・今回は定量比較よりも課題理解を優先して、思考発話法でテストすることにした。(時間は余計にかかってしまうが、テスターが考えていることはわかる。)逆に、タスク操作時間は測るのをやめた。
限られたテスト時間の中で、何を優先すべきかが決められる。

メンバー大事
・こんなに真摯にUXについて考えてくれるメンバーと、一緒にERやUT設計するのはかなり楽しい。学びも多かった!(^-^)♪
・でも、普段の業務だと、いつもこんなリッチな状況というわけでは無いよなあ。。(下手したら一人で考えることもある)
・真摯に考えてくれる=関係者でプロダクトについてよく知っている、だったりするので、真摯に考えてくれる「初見ユーザー」がたくさんいた今回の状況は、かなり特殊だったのかもしれない。でも、良いヒントになった気がする。

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