見出し画像

日出町のキヨシ

去年、城下かれいで有名な大分県の日出町(ひじまち)を訪れた時に、高浜虚子の句を発見しました。

このあたりでとれるカレイは海底から湧き出る真水が影響し、味が良いことで有名らしいのですが、高浜虚子が詠んだ句がこちら。

海中に真清水わきて魚育つ

そのまんまじゃん………
高浜虚子レベルになると、ただのつぶやきとかメモも五七五なのか⁈

「海中に真清水わきて魚育つ」の碑
大正九年に高浜虚子が来日して残した句。
「来日」って「来日出町」ってことかな、やっぱ。

七星をささへて松の闇涼し
我為めに松の落ち葉を掻く人か
海中に真清水わきて魚育つ
籐椅子に高崎山の影や来し
別府の灯積み重なりて涼しさよ

by 高浜虚子  @日出町, 1920年


日出町(ひじまち)は日出藩の城下町で、高浜虚子の碑がある別府湾沿いの海岸は「城下海岸」と呼ばれています。えらくキレイなところでした。


まだ20代だったころ、俳句に全く興味がないにもかかわらず、痛く感銘を受けた句があります。

五月雨を集めてはやし最上川

by 松尾芭蕉  @山形県大石田町, 1689年

高浜虚子が日出町に来た1920年からさかのぼること231年。1689年に松尾芭蕉が詠んだ句。それにしても風流すぎる。高浜虚子と何か違う気がするけど、ただの好みの問題なのか………

早速メルカリで購入しました。


<おまけ>
俳句じゃなくて神話ですが…いまいち乗り気じゃかった私に友達が送り付けてきた本です。これ、かなりおもしろくてたまに読み返しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?