ねむれぬつき

ユング心理学界隈を漂うClinical Psychologist(臨床心理士)。学校・…

ねむれぬつき

ユング心理学界隈を漂うClinical Psychologist(臨床心理士)。学校・病院などで心理臨床してます。学生さんに心理学教えたりも。そんな「わたし」が感じたり思ったり考えたりしていること、わが子たちとの日常などの「いま」を、ゆるく、時に熱く。

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  • じぶんごと。

    自分事について書いた記事をまとめています(自己紹介とか個人的な手記とか)

  • 【風】系

最近の記事

4年前のひとりごと〜短い闘病の末、いとこが旅立ってしまって思うこと〜

※鍵付のFBに書き連ねていた文章が出てきたので。 (長いです。ツイートの羅列。) ------ 自分らしく生きた人が、ある日突然一方的に自らの人生のリミットを突きつけられ、心身の苦しみの中もがきながらも時間とともに悔いはない、と受け入れていくプロセス。全く想像できないわけではない気がする。…でもわからない、突きつけられていない自分の思い込みだから、そこにリアリティはない。 本人の思いはわからない。だけど、家族のことを思うとたまらない。先立つということはそういうことなのだ

    • あの頃から(いやきっとずっと前から)多分変わらない在り方

      18年前に自分が書いていたブログから。 この在り方って多分、 今も本当に変わらない。

      • 不確かな憶測が形づくるこころ〜本当のことなんて誰にもわからない〜

        子どもの頃のわたしにとっての夏休みの一大イベントは、同じ県内の(当時車で片道2時間半かかった)母方のおばあちゃんちで過ごすこと。 遠方にいるいとこたちも大集合、わいわい大騒ぎするのが常だったお盆休み。みんなで海の家を貸し切って泊まり、海水浴をしたりもしたなぁ。 常日頃には見られない、短い割り箸の脚を持つ、ナスとキュウリでできた動物のようななにかが供えてあるのを眺めながら、大人もこんなん作って遊ぶのかー、お盆とは何か特別な期間なのだなー、などと子ども心に感じていたあの頃。(そ

        • 第二の思春期≠更年期?

          今年は梅雨入りが早く、世間をかき乱す台風の襲来も早い。 週1の職場で隣の席の管理職と雑談中 「第二の思春期を迎えてるみたいな感じで」 と冗談ぽく話していたところ 「更年期もそんな感じだわね」と言われ ・・・あ、っていうかもうこれ更年期なんですかね。 改めて気づかされる、2023年6月。 わたしは抗えない女性ホルモンと戦っているのか また別のところからやってくる不定愁訴に翻弄されているのか よくわからないけどなんだか悶々としながら ナメクジのごとくぬるぬると生きています

        4年前のひとりごと〜短い闘病の末、いとこが旅立ってしまって思うこと〜

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        • じぶんごと。
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        • 【風】系
          3本

        記事

          母がちいさく見えるとこんなに泣けるのかという話

          この春休みの間は、子たちとほぼ実家にいた。 (途中までは妹とおいめいも一緒に) 帰ったところで当然入院中の父と会えるわけでもなかったが、 これまで父が一手に引き受けていたようなこと (切れた蛍光灯や傷んだブラインドを交換するとか、こみ入った場所の掃除とか、母の愚痴聴きとか) を妹とふたりでこなすのみ。 こうなって改めて 父のあののんきな感じが「ちょうどよかった」のだと思い知るのだ。 母もいかに自分が護られ甘えてきたかをこうなってやっと、痛感しているところだろう。 しかしこ

          母がちいさく見えるとこんなに泣けるのかという話

          そんな過去もあった〜大喜利に思うこと〜

          数年前に書いた、夜更けの駄文を読み返す(笑) --------- 録画していたIPPONグランプリを皆が寝静まった頃に観つつ、モニターに表示される大喜利のお題を見て、なんだか言い様のない懐かしさを感じたわたし。 なんでやろなー、とぼんやり考えること数秒。。 あぁ…と少し笑ってしまう。 夫には折に触れものすごいネタにされるのだが、何を隠そう、わたしはかつて秋元康塾の受講生だったことがある。 あの頃のわたしは、周りの大人がどんなに反対しようと本気で作詞家になりたかったのだ。

          そんな過去もあった〜大喜利に思うこと〜

          「青春病」ではないけれど…第二の思春期・青年期の扉をたたき割ってからの…なう。

          最近のわたし。 とても深い森の中に迷い込んでいる。 こういうmovementは時々来るので 自分軸で見れば決して珍しいことでもない。 とはいえなんかこの度のそれは 毎度おなじみのそれとはなんかちょっと趣が違う感じもしている。 今年もまもなく「さいこー(315)の日」を迎え この世に生み落としてくれた父と母、その父と母、その父と母… 辿っていけばキリのない、自分のルーツとなる存在に 感謝の念を抱きながらまたひとつ歳を重ねるわけなのだが、 立ち止まってみるとね。 もうさ

          「青春病」ではないけれど…第二の思春期・青年期の扉をたたき割ってからの…なう。

          The boy with a heart of glass~同じ腹から生まれても違うんだよねって話~

          上の記事を書いて改めて思うのだけれど、娘は生まれた時から、自分が愛されないなんてことを想定したこともないのではないか。 そのくらい彼女は彼女を取り巻く全方位から愛されてきた。 両親のみならず、祖父母に叔父叔母、親戚一同からの手放しの祝福とともにこの世に迎え入れられ、十分すぎるほどに放出される母乳をお抱えドリンクバーのようにして好きな時に好きなだけ飲み、その透き通るように白いもちもちの、甘い香りのするほっぺを、愛に満ちたいろんなてのひらで撫でまわされながら、当たり前のように

          The boy with a heart of glass~同じ腹から生まれても違うんだよねって話~

          夜のドライブしながらうたう。吸って、吐いて、をメロディにのせて。

          夜のドライブしながらうたう。吸って、吐いて、をメロディにのせて。

          自分だいすきって言える強さ〜SELF-LOVE(自己肯定感)って〜

          我が家の長女(9歳)のこと。 とにかく工作と歌が大好きで、 白い紙と折り紙をいつも傍に携え、思いつきで何かを作ることに没頭しているか、 全力でお気に入りの歌を歌っている。 (藤井風だったり新しいプリキュアのオープニングソングだったり) チアダンスを習っていて 「できる、できる、絶対できる!」の精神のもと 真っ赤な顔で汗だくになりながら 全力で元気を届けんとするひたむきさも持っている。 早口だが動きはのんびりマイペース。 とても素直でおおらかでまっすぐな人間である。 人懐

          自分だいすきって言える強さ〜SELF-LOVE(自己肯定感)って〜

          Who can read the future?(3)〜そこにも風は吹いているけど〜

          どうあがいてもコロナ禍。 母にしても、入院してしまってからの父の姿を一度もみることなく今日を迎えているのであって、帰ってきたとて、当然わたしたち娘も、病床の父の姿に出会うことはできない。 ただ、主治医(手術の担当医)はこの状況を鑑み、週に1度家族に対して現状を伝える面談の機会を持ってくれるとのこと。この日に合わせて面談の予約が取れたようで、同席させてもらえることになった。 医師の説明はかなりシビアなものだった。 ある程度の覚悟はしていたが、 「今まで通りの父」とはもう会

          Who can read the future?(3)〜そこにも風は吹いているけど〜

          Who can read the future?(2)~”風”が通り過ぎた後に~

          妹曰く。 昨日の朝、父のいつもと違う様子(しんどそう)に母が気づいた。 (我慢強すぎる父がしんどさを訴えるなんてありえない事態) 慌てて母、かかりつけ医に電話。積雪もひどいので救急車を呼ぶよう勧められたが父が拒否。 母必死で雪かきをし、なかなか歩みの進まない父をなんとか車に乗せ、 かかりつけ医院まで出発しようとしたところに妹がたまたま電話をかけた。 娘たちにとにかく心配を掛けたくない両親は、このことを言わないつもりでいたが、電話がかかってきてしまったので隠しきれず妹に話

          Who can read the future?(2)~”風”が通り過ぎた後に~

          Who can read the future?(1)~”風”が吹き抜けた後に~

          ひっそりと書く。 1/28(土)。 あのまあまあ大雪の日の朝。 わたしと娘はその日、 "風くん"に会いに行くことしか考えていなかった。 大雪の影響で公共交通機関も動いたり動かなかったりしていたけれど、 Love All Arena Tour福井公演の1日目は予定通り開催される、ということだった。 車を、駐車場の路面を、 ふっさり覆う真っ白な雪を汗だくになりながら下ろし(駐車場の端に立派な雪山にして積み上げ)、15時すぎには出発。 本来30分弱で着くはずの目的地まで、雪道

          Who can read the future?(1)~”風”が吹き抜けた後に~

          「推し」を持つことに関する浅めな一考察(通りすがりの風に連れて行かれてしまった話)。

          出会い、というのは突然やってくるもんで。 もーそんなかんじだったわけです。 まさか自分が、通りすがりの「風」に、 たましいごともっていかれるなんて。 びっくりしたのは何より自分。 だってさ、 好きになりすぎると見れなくなるタイプの人間だったのよわたし。 かつて大倉孝二にハマった時だって。 好きすぎてもうなんか作品とか見れなくて、 でも気になって、 ドラマとか映画も、バラエティ番組も、 目を塞いだ指の間からチラチラ見るので精一杯… とかそういう拗らせ方をしてた、 ま

          「推し」を持つことに関する浅めな一考察(通りすがりの風に連れて行かれてしまった話)。

          Fujii Kazeのいろんな曲中から勝手にFuruuchi Toko的な音を耳に拾い集めてしまい、どエモい夜。「誰より好きなのに」「うそつき」「銀座」「Sun and moon」…素敵な曲たくさんあったな。風くんver.でも聴いてみたいな。きっとF2層の胸、撃ち抜くと思うな🥺

          Fujii Kazeのいろんな曲中から勝手にFuruuchi Toko的な音を耳に拾い集めてしまい、どエモい夜。「誰より好きなのに」「うそつき」「銀座」「Sun and moon」…素敵な曲たくさんあったな。風くんver.でも聴いてみたいな。きっとF2層の胸、撃ち抜くと思うな🥺

          移ろうもの、変わらないもの。

          自己紹介のついで、mixi時代おおいに流行った「100の質問」を思い出し そんなん久々にしてみよかなーって過去日記を探っていたところ… あの頃の自分とうっかり出くわしてしまった。 16年前の自分。まだ20代か… 16年後もやっぱり 本質的には何ら変わらぬ四十路を生きていること。 この頃想像しただろうか?いや、考えもしなかったな。 いま、を生きることに精いっぱいだったもん。 でもなんていうんだろうね。 言葉を選ばずに表現するならあの頃のわたしは ”常に表に粘膜晒してるみた

          移ろうもの、変わらないもの。