見出し画像

「グレムリン」こそクリスマスにふさわしい?

※この記事は約3分で読めます。
お久しぶりです!そしてはじめましての方、
この記事に目を留めていただき、ありがとうございます。
なぜか昭和に詳しい永遠の二十歳、書店員VTuber桃仁しのです。
ふだんはyoutubeで本や映画の紹介配信を中心に、電子の海で遊んでいます。

不定期で古い映画の同時視聴「名画座」をやっています。
(映画自体は配信に映りません。アマプラなどで同じ映画を観て、映画体験を共有する配信です)
配信では話しきれなかった感想やこぼれ話を、前回の「ゴッドファーザー」回からnoteにまとめています。
映画への愛が暴走して独りよがりにならないよう気をつけます。
よろしくお願いします!
(夢を売る二十歳のVTuberなので一人称は「しの」です。ご了承ください)

12/23(土)「グレムリン」同時視聴を行いました。
はい、そうです。イブイブです。イブイブの土曜日です。

イブイブの土曜にゲストで参加してくれたのはこちらの二人。
いいのか!ほんとに!
◇鍋くん 飛行機とか車とか銃とかガジェットに強い。しのの一番弱い部分を補填してくれる。
Twitter:@nabe20202
YouTube:@vtuber_navekun
◇kt_catman さん 口調は穏やかだけど、動画制作者なだけあり、登場人物の行動原理や背景などへの分析鋭い。 
Twitter:https://twitter.com/kt_mono
YouTube: @kt_catman1351
niconico:https://www.nicovideo.jp/user/70040914/

(今回、しのの機材準備ミスにより本編の前半、何度か映画がとまってしまいました。配信アーカイブも観辛くなってしまい、本当にすいません)

(ここから「グレムリン」のあらすじ、ネタバレになります)
「グレムリン」は1984年公開のアメリカ映画。監督はジョー・ダンテ監督。プロデューサーにスティーブン・スピルバーグが名を連ねています。

はじまりはチャイナタウン。
冴えない発明家のランダルは息子ビリーへのクリスマスプレゼントを選ぼうと一軒の怪しい骨董店に入ります。
(余談ですが、この頃世界的に「なんちゃってチャイナ」が流行ったのでしょうか?ここでマンガ大好きなしのはドラゴンボールの最初期や、ちょっと後のらんま1/2などが思い浮かびました。)
ランダルは「モグワイ」という可愛らしい小動物を気に入りますが、店主に「それは売り物ではない」と断られてしまいます。
しかし、孫が密かに売ってくれ、ランダルにモグワイを飼ううえでの「3つの約束」を伝えます。光を当てないこと、水に濡らさないこと、夜24時を過ぎたら食事を与えないこと。

一家は賢くて愛らしいモグワイを「ギズモ」と名付け、可愛がります。(スターウォーズのチューバッカとかヨーダとか、スピルバーグはなんとも可愛い人外を生み出しますね!)
しかし、偶然の重なりにより「3つの約束」は1つずつ破られ、ギズモから分裂した、いたずら好きで残酷な「グレムリン」の群れが誕生。クリスマスに浮き立つ街は一転、パニックに陥ります。

まず第一の見せ場は一家のママ。ジンジャークッキー作りなど、クリスマスの準備に大忙しのキッチンでのグレムリンとの対決。
ふだんはポンコツなパパの発明品にもおおらかに接してくれる優しいママ。
包丁一本、ジューサー、電子レンジと主婦力を駆使してグレムリンたちに勝利。こう書くとギャグみたいですが、影を使った演出など、このママパートが一番由緒正しいホラー感があります。
そして圧倒的不利な状況下で、キャーとか逃げ出したり、失神したりせずに包丁一本で果敢にも闘う姿はこの数年前に公開されているエイリアンの影響があるかも?なんて話が出ました。演じる女優さんの雰囲気もどことなく̪シガニー・ウィーバーに似てるんです。

そして息子ビリーのガールフレンド、ケイトのバイトするバーではグレムリンの群れがシャバを満喫中。酒飲んでタバコ吸って、肩組んで踊ってます。
まさしくクリパ満喫。ここは作り手がほんとに楽しんで作ったのが伝わるパート。CGのない時代にどうやって撮影したんだろう。しのは技術的な部分、詳しくないのですが、配信ではゲストのktくんがいくつかの技法を紹介してくれています。

パニックの後の静寂に包まれたクリスマスの街。「白雪姫」を観ようと映画館に集結したグレムリンたちをビリーとケイトは一網打尽にすることに成功します。
そしてクライマックスは生き残ったグレムリンたちのリーダー、ストライプとのおもちゃ屋さんを舞台にした対決。
ここはスピルバーグ節炸裂の面白さ!
閉ざされた空間での息詰まる攻防はジュラシックパークでの厨房のシーンを思い起こさせ、おもちゃの車で疾走するギズモはスターウォーズでのアナキンのレースを思い出しました。
スピルバーグお約束の演出とわかっていながら、ワクワク夢中になってしまう。やっぱり天才なんだなあ。

なんとかストライプとの闘いに勝利し、無事に家に戻ったビリーとギズモ。
しかし骨董店の店主がギズモを迎えに来ます。
お別れのときがきました。

「クリスマスに恋人と過ごすって誰が決めたんだ!そんなことしのは知らん!イブイブにホラー映画の同時視聴やってやる!」
そんなノリで決めたグレムリン同時視聴。
だけど本編終了後、リスナーさんからはこんなコメントが。
「クリスマス満喫できました」
そうなんです。クリスマスの街を舞台にワクワク、可愛い、怖い、笑い、映画の魅力がギュッとつまった作品をワイワイ言いながら共有する楽しさ。
まったく意図していなかったんだけど、最高に楽しいクリスマス時間を生み出してしまいました。

後から調べてみると、当時は日米貿易摩擦の深刻な時代で、この映画にアジア的な要素が散りばめられているのも、そういうことへの風刺や批判が込められているとの見方もあるみたいです。
だけど、個人的には難しいこと抜きで、ビールとポテチを準備してみんなでワイワイ言いながら純粋に楽しみたい映画。
メッセージ性の強い映画、しっとり一人で観たい映画、映画の魅力はいろいろ。だけどこの映画を観ていて感じた作り手のメッセージは
「映画って、エンターテインメントだろ?」
だったから。
最後まで読んでくれてありがとう。

↓配信アーカイブ↓
https://youtube.com/live/Vzh1c1fKjfU?feature=share

#映画
#VTuber
#GAMABOOKS
#桃仁しの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?