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「論語と算盤」に挫折した方へ

こんにちは。

最近「論語と算盤」についていくつか記事を書いてきました。
私が記事にしてるのは角川ソフィア文庫版ですが、この本を買った方は挫折した人も多いのではと思っています。今日は一度読むのを挫折した方に向けて、おすすめの読み方を書いてみようと思います。。

論語と算盤の種類

論語と算盤はいろいろな種類が出版されています。
まず代表的なのが角川ソフィア文庫の「論語と算盤」
あとはちくま新書から出ている「現代語訳 論語と算盤」
主に2つの本が有名です。

加えて「超約版」や「あらすじで読む」バージョン、さらに漫画版など様々な種類が出ています。

その中で、やはり一番は角川ソフィア文庫版になるかなと思います。
ちくま新書の現代語訳版は重要な部分を選び現代語訳にしているので、当時のものを読みたければ角川ソフィア文庫版になるかなと。
どうしても角川文庫が読みにくい方は現代語訳から入るとよいです。

最大の難点 読みにくい!

私はまず現代語訳版がから入りました。当初詳細をよく知らなかったからです。その後、角川ソフィア版を知り、どうせなら抜粋ではなく全部読みたいということで購入。

読んでみて思ったのは

「読みにくい!」

普段から小説やビジネス書、思想系の本とか読むほうですが、とにかく読みにくい!昔の言葉?や意味がわからない言葉も出てくるし、何より散らかった印象を受けて、読み切るのに本当に苦労しました。

これは勝手な予想ですが、読みにくいから挫折した人が一番多いのではと思いました。そんな方に向けて以下の2つと、さらに深く読むための方法を記載します。

「論語と算盤」の成立事情を知ること。

前の記事にも書きましたが、この本は渋沢栄一の講演の口述をまとめたものです。そして渋沢栄一ではなく編集者の人が、内容を踏まえタイトルごとにまとめたものがこの本です。

1冊の本を読むときに、1冊を通して伝えたい主張が根拠を踏まえて記載してあると思いがちですがそうではない。まずはこの成立事情を知ったうえで読むこと。これがまず重要です。

私はこの成立事情を知る前は、章ごとの繋がりとか関係を観ようとしてわからなくなり、読む気が失せたのがあります。それが、知ることで各章単独で理解するようになり、格段に読みやすくなりました。

全部を読もうとしない、気になった所を読む

成立事情に関わることですが、この本が講演録の口述をまとめたものである以上、全部を読もうと思わないことが大事です。一度挫折しているのですから、気になったら章を単独で読む。それくらいがちょうどよいと思います。

より深く読むために必要なもの

ここからはより深く「論語と算盤」を読むために私が必要であると思うものを紹介します。それは、そもそも「論語と算盤」は何について書いてある本なのか?を理解することです。

何について書いてある本だと思いますか?
渋沢栄一の講演をまとめたもの
渋沢栄一の思想や行動

などなど、色々と考えることができると思います。
私は「論語と算盤」のタイトルからある通り、「論語」つまり倫理や道徳について書いてあるとみています。では、倫理や道徳は何について書かれたものか?もう一段階深堀していくことが大事です。

倫理や道徳は何について書いているのか?に関して、ほかの学問を含めてわかりやすい動画があります。私はこの動画を前提にみると、より論語と算盤の理解、倫理や道徳が何を伝えようとしているのか?の位置づけを理解できるし他の学問にも興味が湧くとおもいシェアします。

まとめ

新1万円札の肖像画に選ばれたり、大河ドラマ「青天を衝け」の主人公だったりでここ数年何かと話題の渋沢栄一。その代表的な著書「論語と算盤」は中田敦彦さんが動画で紹介したり、アマゾンのベストセラーランキングにも長く登場するなど多くの人が購入しました。

ただ、同時に読みにくくて挫折した人も多いと思います。
そんな人のためにおすすめなのが

①成立事情を知ること
②全部を読もうとしない、気になった所を読む

これがおすすめです。

さらにもっとより深い視点で読むために
「何について書いてある本なのか?」の位置づけを知ることです、
それを知るためのおすすめの動画も共有しました。

「論語と算盤」を再度読み直し、経営塾で深めている最中ですが、あらためて自分の人生をどう生きるのか?という問いに対して示唆の多い本だと思っています。ただ内容的に挫折した人も多いと思っています。この記事で再度手に取ってもらう人が増えたらいいななんて思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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