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夏の読書3

さて今回の本も読みたいと思っていたけど、まだ読んでいなかった本で、それは「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン)

日本ではハインラインの本では、この本が一番の人気だそうで、表紙もとてもいい感じ。さっそく読んでみました。が、この作品は、ネタバレしてしまうと台無しになるので内容については一切ここでは書かないことにしました。とりあえず、ネコはかわいいから大事にしましょう。

そして、もう一冊。同じハインラインの「人形つかい」。

実は、この本はずっと昔に読んだことがあります。表紙もこれじゃなかった時代です。そして、内容もほとんど忘れてしまったので読み直してみました。

少しネタバレを含みます。

「人形使い」というと、漫画版、アニメ版どちらの攻殻機動隊の中にも出てきますが、ハッカーが遠隔操作で人間などを乗っ取ってしまう話です。日本では攻殻機動隊のほうが有名になっていると思いますが、ハインラインの「人形つかい」も意味は同じです。人間を乗っ取るのは地球外生物なので話は全然違いますが。

このSF小説は1951年に発表されました。今から73年も前です。そして舞台となっているのは2007年です。ちょっと答え合わせをしてみました。

作品内では空飛ぶ車がでてきます。1951年なら車も飛行機もあったので、その延長線上に空飛ぶ車の発想があったのでしょうね。自然な流れの発想です。

現在では空飛ぶ車は、いろいろ実用化に向けて開発をしていますが、実現していません。ドローンのほうがはるかに有益性があります。

もうひとつ、この作品にはビデオがでてきません。アメリカでは1951年には、映像なら映画とテレビがあり、そして音声ならラジオ放送がありました。アメリカでビデオが発売されたのは1956年なので、作品が書かれた頃にはまだ開発もされていなかったのかも知れません。

テレビを録画するビデオから持ち運べるビデオカメラとなり、携帯電話にその機能が移ることによって動画と名前もかわり、今では誰でもどこでもスマホで動画を記録できる世の中で、その映像はニュースなどでとても有効に使われています。

天才作家をもってしても、世界を変える力を持つ映像の記録機械が5年先に開発されることが読めないのです。いかに未来を予測するのがむずかしいかということがわかります。

今から5年後の2029年にその後世界を変える日用品が生まれるとしたら、何だろうと思って想像してみました。

スペースXの火星行きロケットかな?放射線を出さない核融合エネルギーシステムかな?人間の仕事を奪ってしまうAIの出現かな?

どれも、車と飛行機を合わせた空飛ぶ車くらいの発想にしかなりません。やっぱり5年先なんて読めないのです。だったら、せめてネコだけでもかわいがってあげたいと思う夏の暑い日でした。


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