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「家に着くまでが遠足です」

金言・格言・名言というのは古今東西たくさんあって、その中でも時代を超えて多くの人の心を打つものは有名な人がたくさんの艱難辛苦を乗り越えてたどり着いたものが多い。僕の好きな金言は師匠欽ちゃんの言葉「奇跡の起きないテレビはつまらない」とか「見ている人は画面の熱さが見たいんだ」とかテレビ作りの指針になるものがたくさんあるが、一方で明石家さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」も結構深く染み込んだ金言だ。才能に恵まれ絶好調の人生を過ごしているように見えるが多分のその裏で味わってきた色んなことをひっくるめてたどり着いたであろう「生きてるだけで丸儲け」何度かあった絶体絶命のピンチの中で立ち上がろうとするときに自分に向かって言い聞かせた言葉でもあった。

一方読み人知らずのこの言葉も多くの人が人生の色んな局面で自分に言い聞かせた言葉・金言であったと思うのだ。
「家に帰るまでが遠足です」
誰が言ったんだろうか?どこかの小学校の先生が遠足のバスが解散場所の校庭に帰ってきてバスを降りる生徒たちに言ったであろうこの言葉。同時多発的に全国の小学校で言われたのか?それともどこかの先生が言ってそれが教育委員会か何かで広まったのか?わからないけど誰しもが言われたことがある覚えがあるのではないだろうか?
「家に帰るまでが遠足です」

今日もこの言葉が20年以上前のある事象に関して『まだ家に着いてないんだな』と感じることがありこの言葉を呟いたのだ。
人生60年以上も生きているとたくさんの人に「借り」を作ることになる。
自分の人生の師匠である人も恩人であるから「大きな借り」を感じるのは当たり前だし、色んな「仕事」を一緒にしたタレントさんも大きな成果をあげられたのは僕の企画力・演出力もあったと言ってしまうがその上でその人たちに大きな負荷をかけていたことは間違いない。負荷をかける番組と言えば電波少年であるが、この番組の出演者には間違いなく過大な負荷をかけていたことは間違いない。だから恩人とはあえて言わないが一つな番組を作り上げたチームの一員として感謝と恩義を感じていることは間違いない。
有吉はその代償に自分の努力も重ねて大きな成功を収めているので全く借りは感じなくていいと思っているが、それでも電波少年の出演者たちが何か困っているとしたら全力で応援すべきだと思っている。
まあそんなことがあって「家に帰るまでが遠足です」と思ったのだ。

人生を生きていくのはたくさんお人に貸し借りを作っていく行為であると思う。それを感じる人と感じない人がいると思うが「生きてるだけで丸儲け」に通じることだと思うが一生を終わるときに「全部返したな」と思えるか「借りっぱなしだった」と思うかは人生の満足感がかなり違うのだと思うので人生も晩年に入ったので「借りを返す人生」に重点が置かれていくような予感がある。

再び明石家さんまさんのことになるが、実は地上波バラエティをほとんど見ない僕が毎週欠かさず見ている番組がフジテレビの「お笑い向上委員会」である。
あれを僕はさんまさんが「笑いの遺伝子をテレビに必死に残そうとしている番組」に見えて仕方がない。言ってみればさんまさんが「テレビのお笑い」に恩返しをしようとしている番組だと思うのだ。そしてそれは「自分も含めて作ってきたテレビのお笑いってほんとに素晴らしいだろう?」と言うメッセージを若手に伝えようとしているとも感じる。「テレビのお笑い愛」を残らず伝えていこうと感じる。もちろんそれを「見るに値するもの」にしているのがさんまさんの凄いところなのだが。

不詳この僕も「電波少年W」は僕の『テレビに対する恩返し』と言う部分が意識せずにあると思うのだがまだそれを「見るに値するもの」にまだまだ達していないのが歯痒いところではあるのねとまとめさせてもらおう。

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