いよいよ豊田市で地元吸着番組始まりました!
去年の秋から準備してきた豊田市ケーブルテレビ局ひまわりネットワークの新番組「進め!豊田少年家族」が4月8日18時〜第一回放送されました!
そして放送終了後ひまわりネットワーク公式YouTubeチャンネルで全編見逃し配信も始まりました!
スタートはお約束のまっちゃんとバッタリ名古屋駅で会うシーン。
見て欲しいのは僕から気がつくのじゃなくて松ちゃんが先に気がつくというところ。「アレ土屋さん?」「アレどうしたの?今日はこっち?」というところでカメラに気がついてアイマスクを出すというベテランの味の段取りね。
そしてどこかに座らされたところで「アイマスクを外してください」この時に「せ〜の!」のあっこの表情にも注目してほしい。ゼロの表情ね。このゼロの表情も長年の積み重ねで到達した名人芸と言えると思います。
自分の住んでいる街、生まれ育った街のこの番組があったら?
非常に今回作っていて面白いなあと思っているのは「豊田市の人だけが面白いと思ってくれる」ように作るということ。
まあ最初の松村拉致〜のだましの部分は長年の電波少年ファンに向けてのオマージュと言っていい部分ですが、その後オーディションからレギュラーの出演者登場、企画発表の部分ははっきり言って豊田市民かそうじゃないかで何十倍も面白さの感じ方が違っていると思っている。
まずレギュラー出演者に何度も「〇〇中学○年卒、〇〇高校○年卒」とスーパーされるところ。
テレビってどこのテレビ局でも人気のある人を出そうとします。それの方が視聴率が取れるとみんな信じている。実はそうではないと僕はオーディションで無名の新人を使って高視聴率を取って反証したと思っているのだが、それでも今のほとんどのテレビ番組はなるべく有名な人を出そうとする。
そして見ているこちらも正直有名な人が出ていると安心するし、全く知らない人が出ていると「なんでこの人が出ているの?」と不満や不安を感じる。
これは何か?テレビはなぜ有名人を出したがるのか?
と考えた。
それは見ている人が有名人だと情報を持っているからではないかと推論した。例えばこの人はダウンタウンの松ちゃんで昔から見ているよく知っている人で面白いことを驚くほどいう人で・・・と見た瞬間にたくさん情報を持っているから落ち着いてその画面を見てられる。
だとしたら!?
豊田市の人にとって市内の中学、高校の名前と卒業年度はそれ自体が「とてもたくさんの意味ある近い情報」なのではないか?と思ったのです。
だから例えば出演者の中学の名前を聞けば「あ〜あの辺に住んでる人ね」と地区の雰囲気がわかり、その後高校の名前を聞けば「エ〜成績はこの辺ね」がわかる。これはその人自身を知らなくても豊田市の人にとっては有名人が出す情報と同じくらい有効な情報なのだと考えたのです。
だから今回のレギュラー出演者は決して有名な人たちではないが豊田市民にとっての十分な情報も持っている人たちだと言えるのです。
こういうことを一つ一つ考えて企画と演出をしているのが地元吸着番組「進め!豊田少年家族」です。
コーナーの1番目「豊田今昔写真」昔の駅と今の駅の写真。昔の商店街と今の商店街の写真。これがもし日本テレビで放送する番組だとしたら、この企画の意味とかこの変遷の意味とかたくさんくっつけないと番組としては成立しません。でも豊田市民にとっては毎日のように見ている駅の風景で、それが昔はこうだった!シニア層にとっては「そうだ!昔は確かにこんな駅だった」と思い出されるでしょう。これは「豊田市の人だけが面白い!」という割り切りをした番組でなければ成立しないし、そういうつもりで作っている演出になっています。この中に写っている10歳くらいの少女も日本テレビの番組では見つからないでしょうが、豊田市だけの番組だからすぐに見つかりそうな気がします。
そしてこの後のスタジオトークで豊田市駅近くの商店街にあったおもちゃ屋「マルモリ」の話になります。しつこいようですが全国区の番組だったら絶対に編集でカットする部分です。いや東海地方の中京テレビの番組でも一つの市の話、ローカルすぎる話だからカットするでしょう。でも豊田市だけの番組ですから絶対にカットしてはいけないところで見ている人たちは「あ〜マルモリ懐かしい!」と絶対に思うところです。だから僕が今まで作ってきた番組とは全く違う番組を作っているという実感があります。
見ている人が違うから全く違う演出をしなくてはなりません。
二つ目。夏のお祭り「おいでん祭りへの道」これもVTRの中のテロップに注目して欲しいんですが「ご存じ!おいでん祭り」と言っています。豊田市の人にとっては知ってて当然のお祭りですから改めて説明するのはおかしいのです。だから「ご存じ!」。一年のうちでひまわりネットワークが一番見られる日がこの「おいでん祭り生中継」の日なのです。しかしコロナ禍にあって開催が中止され久しぶりに開催された昨年も制限があって参加チームが少なかった。果たして今年再びあの盛り上がりが帰ってくるのか?という豊田市というコミュニティにとって今年の「おいでん祭り」は大きな課題になっています。その課題解決をバラエティ番組で取り組もうというのがこのコーナー。
これも豊田市の人にとっては興味のあるテーマですが他の街の人には関係ないテーマでしょう。
3番目は「ひまわり畑を作ろう」これは街に対して「提案型企画」ということですね。それを番組ではゼロから出発してその過程を全部見せていく。支持してくれる人が現れるのか?そうでもないのか?
でもゴールを想像すると夏に大輪の花火とたくさんのひまわり畑が一緒に撮れるスポットができたら?想像すると悪くない絵だと思います。その絵が後数ヶ月で作れるのか?
僕が挑んでいる「地元吸着番組」の意味が理解していただけたでしょうか?
だから今後も#2、#3と公開して行きますが「自分の街のこの番組があったら?」と当てはめながら見て欲しいんです。
2000年以降本格的にインターネットが世界に普及し始めて僕も2005年に作った「第2日本テレビ」など取り組み続けてきました。そしてスマホ、SNSの登場でそれはさらに大きな影響力を持ち、結果今では全く世界を変えたと言っていいと思っています。この後AIが本格的に動き始め世界の行方は本当に予測できなくなってきた。
インターネットに連なるAIの登場で完全に人間を超えるテクノロジーが人間の予測や理解を超えるスピードで発達していく時代に、もう一度”身体”に連なる「街」に意識が向かっていく状況が生まれる
そんな現在に自分の身体が存在している「街」の情報を圧倒的にグレードアップすべきなのではないか?と考えました。
自分が”推し”の情報はネットでいくらでも取ることができます。その「濃さ」に匹敵する情報濃度でないともう人は振り向いてくれないのではないか?だから国サイズで発信するキー局、県のサイズで番組を作るローカル局。それらは大きな「みんな」に向かって作らなくてはなりません。必然的にそれらに濃さを求めることは難しくなります。それこそ大谷翔平級のスーパースターくらいしか国単位で情報の濃さを感じることは難しいでしょう。
だから「街」であり「ケーブルテレビ局」単位で吸着した立ち位置にこだわり切って作る街バラエティ番組に今までになかった未来を感じています。
全ての人に住んでいる「街」と生まれ育った「街」があります。そこを掘り起こす!再発見する!盛り上げる!提案する!何より『より良くする』バラエティ番組を作ります。
それはもちろん豊田市だけではなく日本中に提案したいし作りたい!
ご連絡は
世界中の「街」でやりたい!アメリカは地方紙の存在がありそうだが街のテレビ局はどうなのだろう?街のYouTubeでもできそうだ!
そんな妄想を今日も膨らませ続けています。そのキックオフがついに行われた記念すべき日が今日2023年4月8日だと思っています。
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