ハンマーチョーク

世羅智茂（ブラジリアン柔術）

最近よく使うサイドからの絞め技があります。ハンマーチョークという名前なんですが、抑え込みをキープしたまま仕掛けられるというメリットがあります。
※技の名前違ってたらすいません。

最初に知ったのはアマゾンさん（CARPE DIEM HOPE）が試合で使っていたのを何かの動画で見た時です。最初見たときはそれで絞まるんだなあと、思ったぐらいでした。しかし実際にスパーリングで試してみて、徐々に精度を上げていくうちに思ったより有効な技に感じてきました。


ノースサウスに移行して襟をタイトに掴んでから、サイドに移行して肘を落として絞めます。絞め技の中では珍しい小指側で絞める技です。
この技の一番のメリットはポジションを失うリスクが少ないということです。別の言い方をすれば、押さえ込みをキープしたまま絞めに行けるということです。 これが実際のスパーで使用した動きです。


肘を落として絞めるときに相手の首にしっかりと体重を掛けます。自分の体重を利用して絞めるので、特に重量級の人に向いているでしょう。またノースサウスとサイドでの抑え込みなので、ひっくり返されるリスクが低いです。マウントはブリッジで返されやすいですからね。

ニーオンザベリーやマウントからの十字絞めや腕十字は、自分の体勢をトップで上手くキープしたまま仕掛ける必要があるので、基本的な技と言われますが人によってはかなり難易度が高いとも言えます。

その点このチョークはポジションを失うリスクが低く安全です。この技をクラスで教えたら、何人かがスパーリングでよく使うようになっていたのが地味に嬉しかったですね。使っている人はやはり体重が重い人でした。

これで試合での勝率が上がるのかはわかりませんが、技の指導の幅としては明らかに広がりました。自らの指導の質を上げるためにも、新しい技には積極的にトライしてみたいですね。

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