キャリア支援者のためのキャリア相談-1回目
キャリア支援者がキャリア面談を受ける意味
キャリアサポーター・アカデミーの1ヶ月目の講座内容となる「キャリア支援者のためのキャリア相談」1回目を行いました。前回に引き続き、自身の学びの定着のため記録としてアウトプットしておこうと思います。はじめはキャリアカウンセリングのスキルアップを図る場なのに、クライアント側になるの?と不思議な感覚がありましたが、よくよく考えてみると「サービス提供側のブランディングをする」「サービスを受ける側に立って、伝えたいと思う価値を実感する、あるいは再認識する」という意味があるのだと気付きました。その点を主な目的として意識をしながら、キャリア相談に臨みました。
まず、冒頭で今日のカウンセリングのテーマについて講師の先生(カウンセラー)と確認を行い、「キャリアカウンセラー、キャリアサポーターとしてペルソナ(対象とする相談者)を絞っていく方法や自身が将来的にどうしていきたいかを考える」としました。ちなみに、お互いの自己紹介の際に1回目座学の感想をフィードバックしてもらえ、自分が本当に、本当に、本当に、したいこと(=セルフ・コンコーダントゴール)が熱量を持って伝わったんだなということが確かめられた次第です。
届けたい相手は誰なのか
私の現職は研究職です。働く人をすべからく生き生き幸せにしたい、という想いはあるものの、いきなりそんな大網を張っても届かないので、まずはどこを入口として考えるか、が課題です。それを探るためにまずは自身のこれまでの体験や、やりがいや達成感を感じたことに関するカウンセラーからの問い掛けがありました。色々と過去の事を語っているうちに、やはり工場の現場での体験は自身にとって貴重で武器になり得る経験だということを確かめることができました。実体験に基づくことなので(試行錯誤して得られた結果=実験と同じ)、ナレッジ(=物語)になり得ることであり、再現性のあることなんだと思います。加えて、工場での経験からいわゆるエッセンシャルワーカーの方の悩みや働くことに対する気持ちに寄り添い、支援したい、という想いがあることにも気付くことができました。また、今いる研究という場所、人に対してはやや複雑な気持ちがあるということにも気付かされました(将来変わっていくこともあるのも含めて)。
生き生き働いている人とは何ぞや?
カウンセラーから生き生き働いている人とは?という問い掛けがあり、改めて考える時間がありました。自身が考えるのは、「反応的な生き方ではなく、主体的に仕事をしている人、人生を歩んでいる人」だということ。もう少し噛み砕いて表現すると、自身のやりたいことに取り組んでいる人、この仕事は自身の将来や世の中のこういうことに繋がっているといった、仕事の意味や意義を感じながら行動している人です。そういった人は目が輝いているし、たとえつらい環境であっても自分で選んでやっているので、自身の納得感があるのだと思います。そういった人が増える、また変わっていくのを見れることで、それが自分自身のやりがいや達成感につながっているのだということを確かめることができました。
虚しい想いの正体
心の中の空白をポツリと話す瞬間がありました。虚しい想いを感じている時は相対的な見方をしている瞬間があるのでは?という問い掛けがあり、それは大きな気付きでした。大事なのは絶対的な視点を忘れないようにすること。人と比べるのではなく、自分が何を求めていて、何を目的として行動しているのか?を常に忘れないこと。そういった想いが湧き上がってくるのを許してあげながら、多面的に物事を捉える。いろんな想いや経験を味わっていることは、キャリア支援をする立場になった際に、引き出しを増やすことになる。それはそれで財産であり、今に対して勇気を持つことができました。
3ヶ月後のゴール
まずはしっかり(社内の)キャリア面談ができるスキルを磨いていくこと。ただそれは方法論(How)であって、なぜ(Why)、何のために(What)を考えていく必要があると思います。これは追い追い考えていくことで良いと言ってもらえたので、他者からのフィードバックを素直に受け止め、それを積み重ねていった先に3ヶ月後、また新たに見える世界、路筋があるのだと思っています。社内のキャリアカウンセリングと受講生どうしの模擬カウンセリングを1つ1つ大事にやっていこうと思います(目標15件!)。
また、講師の先生から直ぐにテキストフィードバックをいただき、面談の内容を定着させることもできました。