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コーチングスクールでの学び(Day11,12)

第5週目(Day9, 10)はお休みをいただきましたので、今回は第6週目、モジュール6での自らの学び、気付きについてまとめています。


クライアント側の受け取り方

SNSなどでも同じですが、何らかの行動や発信をして、反応が無い、と思うのは、ただリアクションを感じとれていないだけであって、実際リアクションが無かったのではありません。そうしたことから、コーチングのセッションの場でも、クライアントは「何も起きなかった」と言っているのは、嘘だといえます。

そこで大切なのは、やり方を変えながらやり続け、成功しかない!と思い続けること。工夫しながら変化を起こし続けることです。言い換えると、歩みを止めたら失敗が確定するということ。笑い話に聞こえますが、雨乞いでさえも本人がそう望んで何かをやり続けると、いずれ結果は成就するということでしょう。

クライアントが自分の人生が変わって、新しい一歩を踏み出せたと思える行動をとれるようにしていく。夢は常に変わっていくし、価値観は変わっても良い。そして何よりも大事なのは「無知の知」です。自分が世の中のことをほとんど知らないと知る。メタの視点を持って、自分を外側から客観的に見て、「無知の知」を認識すること。

コーチングしたくないという人に対して

コーチングしたくない、という人が目の前にいた場合、コーチングしないといけないと思っている自分をクライアントとして見つめてみます。ここでもまた、メタ認知の考え方がそこにはあります。この人は今どういう気持ちなんだろう、どんな風に見えているんだろう、と想いを馳せる。

相談して欲しかったら自分から相談しに行くことがより大事なことです。相互尊敬、相互信頼に基づいて、共同の課題を考え、「このままいくと?」と、どこかで未来予測をしていく。クライアントは未来を変えたいと思っているからこそ、コーチングを受けにくるのです。目の前の人をよく観察し、課題を聞いてみること。グラデーションを作って、違いやズレの認識を作り出す。気づきを生む。自身が普段仕事で携わっている製品開発、技術開発のプロセスそのものもコーチング/GROWモデルなのだと改めて思います。

コーチングのテーマ設定

コーチングで扱うテーマには主に以下の3つがあります。

  1.  目的発見

  2.  目標実現

  3.  問題解決

テーマを考え、決めていく中で、クライアントの中に隠された目的を考えてみます。その人がはまり込んでしまっている状態、状況を明らかにしていくことを考えます。
時としてクライアントはテーマを思い付きで言っていることがあります。何について本当に考えたいのか、何について悩んでいるのか、晴らしたいのか、何があったからそう思ったのか?など、テーマは外れることは往々にしてあるもの。
その一方で、始まりの段階で、お互いにテーマ、ゴールについて握っておくことは、満足度や納得度の高いコーチングに繋がります。

「テーマ再設定」のアプローチをとることで、

・私は変われるかも、価値があるかもと思える
・コーチから私のテーマとは考えている別の提案があったと感じる
・クライアントのオープンマインドを自然に引き出す

こんな効果があるといえます。

コーチングの効果が出るタイミング

コーチングで劇的な結果が出るのは後で起こってきます。クライアントの話は分からなくていいのです。コーチの顔や表情から「貴方のことが知りたい」というのが出ていること。
そういったことからも、自分の見た目(表情やリアクション)をチェックするのはとても大事で、相手が心を開いてくれることに繋がります。よく言われますが、言語より非言語の方が影響を受けやすいからです(メラビアンの法則)。
したがって、コーチは「話したいな」と思わせる雰囲気を身にまとうことが大事。非言語のトレーニングとして、たった1分でもいいから自分の表情などを観察し、自分の状態を振り返ってみる。コツの要点としては、口角を上げる、目尻を丸くする!

コーチが一方的に喋ると、クライアントは自分が聞く役だなと勘違いしてしまいます。クライアントが沈黙に対して「気まずいな」と感じているのをグッとこらえてこちらは待つ。クライアントに自分が黙っていたら相手が話してくれる、と思わせないこと。あくまでクライアントが主であることを忘れない。そして、とにかく相手に話してもらうことを考える。

コーチの立ち位置はクライアントの隣に常にいること。寄り添うこと。相手からどう見えているかは関係ない。「どうしたの?」「何があったの?」と、否定も肯定もせずに、ただひたすら受け入れ聴くこと。いいところを見せようとするあまり、コーチが頑張ってしまうから、クライアントは相手にすがりつこうとする。クライアントがHEROになること!その人にとってコーチングの場はあくまで舞台裏と思おう。

自分のことを否定するのを止めるのも、とても大事なこと。フェラーリにもフェラーリの役割があり、メリットデメリットがある。マーチにもマーチの役割があり、メリットデメリットがある(マーチファンの方ごめんなさいm(_ _)m)。自分には自分にしかない良さがあるんだということを忘れない。

もっと努力しないと認められないのではないか?と思ってしまうことについて。それはコーチ自身が自身のコーチングによって乗り越えるべきものであり、コーチがそれをクライアントに投影するとクライアントは苦しくなってしまいます。そこで大切になってくるのは、自分の指針を決めることと、相手が「無条件の関心」を感じていることです。

実践アドレリアンカウンセリング

必ず変化が起こる手法として、実践アドレリアンカウンセリングというものがあります。それは、相手を信じられていないことの表れです。実践アドレリアンカウンセリングでは、過去に起きた具体的なエピソードを聴き、描いていってもらいます。他の変わった手法をやる必要もなく、そこでは、クライアントを無理やり変える必要もありません。コーチングを強引にやろうとすると、タテ関係でセッションしていることになります。

ここで取り扱う感情と思考は違うものです。ここでの思考とは、頭の中で考えていることであり、それはビジュアルのこともあるし、言葉以外のこともあります。一方、感情の方は同じものであれば%で表現しても良いし、ニーズリストなどでコーチ自身がレパートリーを増やしていくことも必要になってきます。そして、コーチングで扱う言語は、クライアントの無意識にアクセスするため、いわゆる低級言語、平易な言葉で良いのです。10歳の子供でも分かるように。

起きた出来事の最初と最後を捕まえていきます。どんな様子だった?本当はどんな終わり方(結末)になれば良かったと思う?と聴くとともに、クライアントが「こんな状態、思いになれば良かった」と思い返してもらいます。問い掛けややり取りはサクサク聴いて進んでいった方が良いです。場合によっては、「テーマ再設定」という手法を訓練していくのも効果的です。

プライベートロジックからコモンセンスへ

コーチングの場に限らず、相手のことを認めてあげること、大人として扱ってあげることが大切です。クライアントは「私はできない」と思った方が都合の良いこともあるわけです。その際に重要になるのが、またしても出てきましたが、「無知の知」、認知のメガネが存在すること(いわゆるピンクのメガネを掛けている人は世界がピンク色だと思っている)を分かっておくこと。それには、他の人の話を聴き、他者の経験を味わうことが有効です。そうすることで、世界の見え方が変わり、プライベートロジックからコモンセンスへと変化していきます。

その人の決定論的な認知を再構成する、という認知再構成法というものがあります。自身の認知を一旦書き出し、アウトプットすることで、何があってそうさせたのか?という、認知をリフレーミングするきっかけを作ります。もしくは、「そう思うのは、それがあったから当然だよね」と見つめ直してみるのも1つです。合わせて、例外体験を一度考えてみるのも有効な方法になります。

言葉に感情が伴っている時というのは、言葉が繰り返される時です。その人がいいな、と感じたことは、繰り返し口に出してみることがとても大切。そして、相手の脳の中に書き込むように、コーチが繰り返して言葉にしてみる。例えば、「ありがとう」と「お願いします」は貢献感から溢れ出てくるものなのかもしれません。


ちなみに、組織を運営していく上で、大切な3つのルール/約束ごと、というものがあるそうです。それは、①合意性(皆で共有し話合ったものか)、②平等性(不公平や掟破りをしていないか)、③合理性(理屈に合っていて、納得性があるか)、の3つ。コーチングの勉強ではありますが、今自分の場所でそちらにエネルギーを注いでいるので、ついつい前のめりになって聴いてしまった次第です。

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