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窓ガラスに映るわたし

もたれかかる私の体を揺らしながら電車は家へと連れて行ってくれる。
つり輪に指2本だけ引っ掛けながらドアの窓を眺める。
スマホを出してSNSをチェックするエネルギーがない。

明るい街に最近はうんざりする。

疲労はしてる。それはもちろん。
心が何も求めなくなってしまっている。

もう少し目が大きくて鼻筋が通ってて、頬骨がでっぱってなかったらモデルかアイドルにでもなれたかも知れない。

窓が映す映像を街から自分にピントを合わせる。

少し前はこの妄想をもう少し膨らませて笑えた気がするけど、今はなんとなくそのエネルギーがない。

興味のあるものが狭くなってきている事に気がつく。
もう限界なのかも知れない。

何も生み出せなかったけど、結構必死に生きて来たし、けっこう満足。
こんな苦しい生活するために生きてるならもういいかなと思う。
かと言って痛烈に死にたいとも思わない。
無。本当に無。
社会と組織に動かされてるだけでこの世界に何も私の意思は通ってない。

いなくなれば変わりの何かが誰かが同じ作業をするだけ。

ここまで一回沈まないと帰ってからビールを飲むエネルギーが湧かないからめっちゃブルーな気分になっておく。

電車から真っ先に降りて階段を降りる。
足が勝手に改札を出て、バス停まで運んでくれている。ここから出るたくさんのバスのどれに乗っても家まで徒歩2分のバス停で止まる。
バス代は支給されないけど、こんなに疲れた日は自分に優しくする。

一人がけの座席が無造作に空いているのが見えた。
座り込む瞬間はとても素早かったと思う。

座席の座り心地がスマホを取り出す元気をくれた。
あ、TwitterのDM来てる。
配信者のTwitterを見るために作ったアカウントにDMが届いていた。

「おつかれ〜話そうよー」

あの人か!いつも元気なのになんかあったのかな?
元気ないのかな?
よし、ビール買って飲みながら話ししてみよっと。

3年半後二人は結婚するのであった。
〜つづく(未定)




配信者だった僕の妻からTwitterのDMで逆ナンされた当時の僕を(妻のリスナーだった)男女逆転させて表現してみましたw

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