高2の夏に読んだ三島由紀夫の感触

 高2の夏に三島由紀夫を読み漁っていたことをふと思い出した。内容なんてよくわかっちゃいなかった。ただ、生きることが不安で、存在していることが不安で、三島の作品はその不安を紛らわしてくれるような感覚があった。自分程度の頭では追いつかないような発想を三島は描いていた。今でも、内容はよく覚えてはいない。ただ、汗ばむ季節に三島由紀夫の小説のページを繰っていた感覚だけが、この手に残っている。

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