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公立高校で特別講師を務めて感じたこと

先日、埼玉県立杉戸高等学校の第3回学校説明会で、第1部の特別講演の講師を務める機会をいただきました。塾を経営して20年、塾講師としては30年のキャリアがある私ですが、公立高校で講演をするなんて、少し前までは考えもしなかったことです。
流れが変わってきたのは昨年度からだと思います。昨年度から公立高校が積極的に塾を対象とした説明会を開催するようになり、その流れの中で私自身も公立高校の学びや取り組みについて直接触れる貴重な経験を得ることができました。

特に専門学科の取り組みは刺激的でした。先生方の熱意や、生徒の主体性を引き出す工夫が多く見られ、公立高校ならではの魅力を改めて実感しました。一方で、私立高校にもまた独自の魅力や強みがあります。それぞれの教育方針や特色を良く知り、生徒一人ひとりがどの環境に最も適しているのかを見極めることの重要性を、改めて痛感しました。

これまで、学校と塾は長年ライバル関係にあると言われてきました。子どもの数が多かった時代には、それがある意味で成り立っていたように思います。しかし、少子化が進む現在、この関係性だけでは立ち行かない部分があるのも事実です。何より、子どもたちのためには、競い合うことも大切ですが、お互いに協力し合うことも求められているように感じます。

学校には学校の、塾には塾の良さや役割があります。その良い部分を活かしながら、公立高校、私立高校、塾と、子どもたちのことをよく知る大人たちが連携し、協力していく時代が来ているのではないでしょうか。大人が垣根を越えて手を取り合うことで、子どもたちが自分らしく学べる環境がさらに広がることを願っています。

このような協力の一歩として、今回の講演や説明会が一つのきっかけとなれば嬉しく思います。
今回は初めてということで課題もたくさん残りましたが、貴重な経験をさせていただいたと感じております。いつかどこかでまた、リベンジを果たしたい、そんなふうにも思っております。

私自身は次世代を担う子供たちのためにも、学校と塾、双方の視点から、より良い教育環境を築くためにできることを、これからも模索していきたいと思います。


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根岸孝之
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