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闇の愛:親密なパートナーからの攻撃が邪悪な性格と道徳不活性化に与える影響

親密なパートナーからの攻撃は、多くの女性に影響を及ぼす公衆衛生上の問題であり、医療専門家、特に看護師が発見することができます。
しかし、加害者の性格や、加害者が自分の行動をどのように正当化するかについては、ほとんど知られていません。
本研究の目的は、邪悪なパーソナリティ特性(マキャヴェリズム、潜在性ナルシシズム、潜在性サイコパシー、日常的サディズム)と道徳不活性化メカニズム(道徳的正当化、婉曲的ラベリング、有利な比較、責任転嫁、責任の拡散、結果の歪曲、非人間化、責任の帰属)と親密なパートナーへの攻撃との関係を探ることです。

道徳不活性化:道徳的な基準に従って行動する人々が、道徳に反する行動をとりながらも、罪の意識を感じず、平然と自己意識を保てる状態のこと。

Ferreiros, L., & Clemente, M. (2023). Detection of intimate partner aggression through dark personality and moral disengagement. Cadernos de Saúde Pública, 39(9).

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方法

この研究では、スペインの若年成人348人(ほとんどが女性)をサンプルに、記述的および相関的デザインを使用しました。
彼らは、パートナーとの性行動に関する質問、邪悪なパーソナリティ特性を測定するためのショート・ダークテトラド(SD4)テスト、道徳不活性化メカニズムを測定するための道徳不活性化傾向(PMD)スケールを含むオンラインアンケートに回答しました。
データは多変量決定木分析を用いて分析しました。

結果

その結果、すべての邪悪なパーソナリティ変数と道徳不活性化メカニズムにおいて、男性のほうが女性よりもスコアが高いことが判明しました。
邪悪なパーソナリティと道徳不活性化の要素を増加させた変数は、不倫、ポルノグラフィーの消費、同性愛関係の維持でした。
不倫とポルノグラフィーの消費は、潜在性ナルシシズムとサイコパシーを除く、邪悪なパーソナリティのすべての次元と関連していました。
同性愛関係の維持は、サディズム得点が高い関係の特徴でした。

考察

本研究では、性格と道徳不活性化に基づいて、パートナーに対して加害者になる可能性が高い個人のプロフィールが示されました。
これらの特徴は、看護スタッフが加害者の可能性を特定し、被害者保護のプロセスを開始するために利用することができます。
この研究はまた、看護スタッフが親密なパートナーへの攻撃とその発見方法に関する研修を受けるべきであると示唆しています。


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