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「模写」の題材選びのポイント

ここ数年、企業さま、個人の方、専門学生さんと様々な方に3ds Max、Photoshp、絵の魅せ方、構図など色々な事を教えてきました。
ある程度できる方、全くの初心者さん、どの方もスキルアップのために、私に連絡が来ます。私の授業は、カリキュラムを決めていません。その方のお悩みに合わせたいと思っているため、外観CGパースが仕事で多い方には外観CGを、インテリアを強化したい方には内観CGを、などと様々です。お話だけして、スッキリして終わる方もいらっしゃります。

まず、建築CGで、外観と内観では、外観の方が難しいです。それは、背景などの要素が大きい面で加わってきます。空1つで雰囲気がかわりますし、添景などの要素もあるため、建物以外にも目につくところがあるんですよね!最近のソフトや素材はとても優秀なので、HDRIをはじめ、雲も海も森も人も車も簡単に作成できます。簡単に表現ができるからこそ、なんとなくはできても、あと一歩が・・・

そのあと一歩は、構図だったり、陰影だったり、フォーカルポイントだったり、色のトーンだったり、あと一歩ではなく、あと沢山だったりもします。

この「TAKE A BATH」の写真集は、生徒さんに借りてる本です。
ページをめくると素敵なバスルームの写真が沢山あります。

左(写真集の表紙)         右(3ds Max、V-Ray)


本を貸してくださった生徒さんは、すごく素直な性格です。
素直な方は、吸収が早いのでグングン上達します。今回、ちょうどよい題材だったので、私が模写してみました。(制作時間は約3時間)
ほとんどアセット使用のため、モデリングは床、壁、天井、サッシ+浴槽くらいです。アセットはV-Ray6にあるChaos cosmosを使用しました。
https://www.chaos.com/jp/cosmos


背景の木は高さバラバラです
オブジェクトを選んでドラックするだけです

模写で完璧を目指すと、小物もモデリングしたり、高さなども知りたいのでカメラマッチなども利用したりします。ですが、そこまで完璧に模写する必要はなく、どういう構図なのか、どうしてこういうライティングなのか、そういうことを題材から読み取ることが大切だと私は考えています。

もう1つ初心者さんにお伝えしているのは、題材選びになります。好きな写真、行った場所、模写したいものは人それぞれです。心の喜ぶものが制作していて楽しいので、そこは絶対ですが、出来れば要素のすくないものがおすすめです。制作に一ヶ月かけるのは、もっと慣れてからでいかがでしょうか?シンプルな部屋に椅子1脚でも素敵なCGが作成できます。

また、題材選びで、あれもこれもあって選べないという悩みが発生したら、表紙はいかがでしょうか?表紙は沢山の中から選んで決められています。
ぜひ、本屋さんに足を運んでみてくださいね。
ペラペラめくると、わくわくしますよ!

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