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書くのが得意じゃない私が、書く仕事をしてきたこれまでを振り返ってみた

文章を書いてお金を頂くようになってから、気づけば4年が経過していました。私はもともと書くのがあまり得意じゃなくて、今でもはっきりと「得意です!」とは言いきれません。

こんな私ですが、なぜか継続的に書くお仕事を頂いていて、これまでに書いた記事の本数は300本を超えました。

誰かの役に立つかもしれないので、このタイミングでこれまでの4年間をざっくりと振り返ってみようと思います。


きっかけはRPA

書く仕事を始めたきっかけは「RPA」でした。

RPAは「Robotic Process Automation」の略で、人がパソコン上で行っている事務作業を自動化するソフトウェアのことを指します。

RPAは、2017年ごろから日本で知られるようになりました。当時は、「RPAが人の代わりに仕事をしてくれるから、早く帰れるようになるらしい!」「プログラミングが分からない現場の人でも使えるらしい!」などと言われ、いわゆる「RPAブーム」が巻き起こりました。

私もRPAを知って、「すごいなー、自分でも使えたらいいな」と思い、2018年秋から勉強を始めました。ですが、やはりプログラミングを学んだことがない人にとってはかなり難しく、「勉強すればするほど分からないことが増えていく」と感じていました。

そんなとき、SNSで「RPAの記事を書く仕事をしませんか?」という投稿を目にしたんです。「これだ!」と思いました。「開発の仕事は自分には無理そうだけど、これならできるかも。これからは記事を通じてRPAをいろいろな人に知ってもらおう!」と思ったのを覚えています。

書いて書いて書きまくる

しかし現実は甘くありませんでした。記事を書いた経験がほとんどないのに、RPA関連のサービスを展開しているSIerのオウンドメディアの記事を100本作ることになってしまったんです。当然、原稿は毎回厳しいフィードバックでいっぱいです。

しかし幸運だったのは、それらの指摘が「本当にその通りだな」と思う内容ばかりだったこと。私は、頂いたフィードバックの一つ一つに丁寧に対応し、悔しい気持ちを糧にして、毎日書いて書いて書きまくりました。

するとだんだん、「この前の原稿よかったよ」と声をかけていただく機会が増えていったんです。そうすると嬉しくなってさらに書く。そしてまた褒められる。この繰り返しでした。

いろいろな記事を書いていて気づいたのは、私は特にインタビュー記事が得意だということでした。本当に調子が良いときは、パソコンに向かうとインタビュー相手が頭の中で勝手に話し出すんです。それをそのまま書くだけで、「すごくいい!」と言っていただけるようになりました(でもこれって、もしかしたら仕事のしすぎで、ちょっと変になっていただけなのかもしれません……)。

「書くのがうまくなりたければ、量をこなすことだ」という話をよく聞きますが、私の経験から、本当にそういう面はあるような気がします。

RPA専門のメディアで記事を制作するようになる

こうしてRPAに関するいろいろな記事を書くようになり、RPA専門のメディア「RPA BANK」でも記事を制作することになりました。

私は、出版社で編集の仕事をしていた過去があるので、RPA BANKではライティングの他に編集の仕事もしていました。当時はまだRPA全盛期だったこともあり、RPA BANKには博報堂やリクルート出身の優秀な方たちが集まっていて、一緒に仕事をするのが楽しかったですね。

私は主に記事広告を担当していて、リクルート出身の編集者から「記事広告とは何か」を叩き込まれたのは良い思い出です。編集として、優秀なライター、フォトグラファー、デザイナー、営業の方たちと一緒に多くの記事広告を制作したのは、とても良い思い出になりました。

しばらくして、RPA BANKはアイティメディアに買収され、私はアイティメディアでRPAやAI、DXの記事を書くようになりました。

「書く」の原動力は「知ってほしい」という気持ち

振り返ってみて思うのは、「RPAを多くの人に知ってほしい。RPAをきっかけにして自分らしい働き方を見つけたり、働くことが少しでも楽しくなったりする手助けをしたい」という気持ちが、「書く」を続けてきた原動力だったのかもしれない、ということです。

また、記事を書いていると、取材相手や読者から感想を頂くことがあります。良い感想だととても嬉しくなり、「さらに良い記事を書きたい!」と思うので、「取材相手や読者に喜んでほしい」という気持ちも原動力の一つなのかもしれません。

「書けない」と悩んでいる人は、興味がある、誰かに知ってほしいことについてとりあえず書いてみては? 案外スラスラと書けるかもしれませんよ!

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