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If you know what you’re doing, you can do what you want.

運動学習に影響を与える因子

赤ちゃんの発達はシークエンスに沿っていますが、そのタイムラインの中でミスや未経験が生じてしまうと運動学習に影響を与え、成人してからの悪い動きや習慣的な行動につながってしまいます。

他には、組織の損傷も運動パターンを変えてしまう要因となります。例えば、ケガをした時に痛みを庇って動いてしまい、動き方が変わってしまったということは経験があるかもしれません。その上、自らの悪い動きにより、さらに組織の損傷を引き起こしてしまうこともしばしば起こります。

それから、文化的な背景思考や感情も運動学習に影響を与える要因となります。

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では、習慣化してしまった悪い運動パターンや行動が、痛みや動きにくさを引き起こし、実生活をままならないものにしてしまっているという事実をどのように伝えたらよいのでしょうか。また、有機的で新しい効率的な運動パターンを学習させるためにはどうしたらよいでしょうか。

最新のエクササイズやトレーニングを改めて実行する必要はなく、赤ちゃんの頃に行っていた動きをもう一度やり直すことこそが必要となります。そのためフェルデンクライス®メソッドのレッスンは、赤ちゃんの動きをもとに組み立てられています。

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馴染みのない動きとは、やっていたけどやらなくなった動きであったり、発達のタイムラインで未経験だった動き。つまり自身の習慣的な動きから外に出てみることになります。馴染みのない動きをすることで、自身の動きを認識する手掛かりが得られます。

他者から指摘されたり、矯正されたとしても自己認識は出来ないので、習慣的なパターンは変わりません。よくある治療では、改善したとしても、しばらくすると元に戻るのはそのためです。

損傷などの回避運動についても同様に、真の問題を発見したり、認識できなくさせてしまうことから、指摘や矯正は行うべきではないと考えます。別の場所のトラブルを補うために、損傷部に負担をかけてしまったためかもしれません。

このような動きの不均衡が、過不足を引き起こしてしまうことも要因となるため、Can't see the wood for the trees.とならずに、木も見て森も見ることが重要です。

運動学習に影響を与える因子

・発達上のミス
・損傷
・不均衡
・文化的な背景
・思考や感情

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