見出し画像

早起きを誓う

特別、早起きが苦手だとは思っていなかった。

中学のころは朝練で7時ごろには学校にいたし、高校は7時過ぎの電車に乗って行っていたし、大学では1限にも出席。新卒で勤めた会社は始業時間が8時半。それが、とにかく本当に苦痛だった。

それからというもの、気づいたら朝が苦手になっている。いや、苦手なのは朝ではなく早起きなのだろう。飲み明かして浴びる朝日はあんなにも心地良いのに、毎朝やってくる朝は気持ちよく迎えることが全然できない。寝ていたい。布団の中から出たくない。会社には「遅刻する」という危機感だけでどうにか出社していた。

できる限り眠っていたい。布団の世界にこもっていたい。だれも私を邪魔するでない……。

始業時間が自分次第のフリーランスになってからは、そんな思いに拍車がかかった。


「朝起きて、人間らしい生活をしたい」

オンラインコミュニティ『.colony』で毎晩開催されている『.colony Lounge』というオンライン部屋でたまたまフリーランスの人が集まったときにそんな話題になった。朝起きられない。でも朝に活動はしたい。かといって朝8時は早すぎる。とんとんと会話は進みフリーランス向けの朝活が始まることになった。

朝活と言いながら、開始時間は10時。朝が早いみなさまに怒られるかもしれないけれど、午前中の太陽を求めるメンバーが集まった。

初日。

zoomをつないで行われる朝活は、みんながいて心強い。わたしも参加したけど、うちにいる猫のテンションが上がりすぎて途中離脱。本当はパソコン作業をする予定だったのに何度もキーボードに上がる猫にしびれを切らして、午後にやる予定だった換気扇まわりの掃除とか洗濯機を回すとか、家事まわりを午前中のうちに済ませることで朝活とした。

すべての用事を済ませると、時計の針はお昼の12時を過ぎている。いつにない達成感。なんだろう、このさっぱりとした納得感は。

本当は知っているんだ。朝が気持ちいいということを。
本当は知っているんだ。早起きが三文の得と言われるわけを。

そんな歌を作って「るるる〜〜♪」と歌いたくなるくらいには、朝(といっても10時)に活動することは心地よかった。

実はこの前の日にいろいろあって眠れなくて、起きたのは朝活の集合時間より遥かに早い7時。やることもないので朝から開いているスーパーに散歩がてら買い出しにも行っていたから、ちゃんと朝から活動もしていた。だから余計に清々しい。明日からもちゃんと太陽に逆らわずに起きていこう。そうわたしは決意する。


決意した、のに。

翌日、つまり今日起きたのは10:30でした。全然、有限実行じゃない。春眠は暁を覚えません。ごめんなさい。出直します。

明日も.colonyでは朝活zoomがあるので、そこは張り切って参加するぞ。




読んでいただきありがとうございました。ゆるやかなあたたかさで、これからもお付き合いいただけるとうれしいです。