ずっとA5で同人誌を作ってたのにはじめて文庫サイズを作った話
ずっとA5で同人誌を作ってきました。正直文庫に憧れもなく。
しかし長いお話を書いたことがきっかけで、この機会に文庫サイズに挑戦しよう!と思い立ち、A6サイズの同人誌を発行するに至りました。
結論から言うと、すごくいい!!
コロンとしたフォルム。手に収まるかわいらしさ。
これはみんな作りたくなるはずだ…!と思いました。
ということで、はじめて作った文庫同人誌の製作過程を記していこうと思います。
※性質上、二次創作BLの描写を含みますのでご注意下さい。
①仕様
418P。背幅が約23mmです。
②中身
印刷していただいたのはねこのしっぽさん。とても親切に対応していただけました。
カバー取るとこんな感じです。
無料オプションで広域色インクBroadが利用できたので選択しました。
カバーを掛けるので白黒で簡素な表紙でもよかったのですが、せっかくのRGB印刷なので鮮やかな表紙を。
表紙の紙の話。なかなか厚みがある本なので、146kgと少し薄めの紙を使用しています。キュリアスIRパールは柔らかめの紙なので開きやすいです。
本文用紙のラフクリームが、これまたとても柔らかくて読みやすい!
ちょっと嵩高で厚みが出ますが軽いです。おすすめの紙です!
余談なのですが、目次タイトルのフォントはFuturaを使用しています。
このフォント、かわいい系からかっこいい系のデザインまでホントになんでも使えます。なんかいい感じに自分で表紙をデザインしたいという方にはこう言いたい。
とりあえず、Futuraを買おう。
Design cutさんに登録しておくとたまにフォントセールやってたりするんですけど(そちらで購入しました)、最近Futuraが出ているところはみないですね…なぜだろう…
③本文
設定はこちら ※一太郎使用
見づらい。ぬりたしあり(3mm)の設定になっています。
本文フォント:リュウミン L-KL 8.5pt
字数:41字
行数:17行
マージン:上17、下14、ノド19、小口13
ページ数、見出し:7pt、マージン10
私はページ数減らしたくてぎちぎちに組む傾向があるので、もう1,2行は減らしてもいいと思います。
④カバー
カバーはグラフィックさんに頼みました。フライヤー印刷の変形裁断を利用すれば一番安く作れると思います。
こちらの記事を参考にしました
そしてねこのしっぽさんの文庫カバー用のテンプレートを利用しつつ作成しています。
正直、初心者の方にはおすすめしません。結構大変でした…!
psd形式で、こだわらなければなんとかなると思いますが、特色印刷選択だとAdobeソフトでカラー指定を入れなければならず、箔押しはAI形式でデータを作成せねばなりませんでした。
結果、一度作った表紙をイラストレーターで作り直しています。イラストレーター、一ヶ月利用高い…………
テンプレートを利用せず、背幅を含めた仕上がりサイズを自分で計算してカバー原稿を作る場合、少しだけゆとりを持たせて作った方がいいみたいです。折って巻く分だけゆとりが必要になってくるので。
紙はヴァンヌーヴォーV。上品な感じでとても気に入っています!
似たような紙にMr.Bという紙があり、傷つきづらいみたいなので、そちらにしてもいいかもしれません。
グラフィックさん、紙がとても豊富なので魅力的なのです。
⑤最後に
思った以上に文庫同人誌が良かったので、これから字数多めの本は文庫サイズにしようと思いました。
この先、そんな大作を書く機会があったらいい…………
今年はB6も作り、そちらのサイズもとてもいいと思ったので、どこかでまとめて記事にしたいです。
では、ここまでお読みくださりありがとうございました!
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