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あなたの宗教は何?と聞かれたときの回答

近々長期間海外に行く予定があるので、最近日本について勉強をしています。
個人的に江戸文化とか日本酒とか、とりあえず興味あるものの本とか読んだりしてますが、
日本人の宗教観についても少し学んでみました。

学生時代にも1年ほど海外放浪をしていて、
大体アジアの国々回ると「あなたの宗教は?」って聞かれてて。
そのころ宗教なんてわからないし
宗教=オウムとかひたすら悪いイメージしかなかったから、
「無宗教です」って答えてたんだけど、
それを言ったときのインドネシアの子供たちの驚いた顔は忘れられない。
多分彼らにとっては
「国籍は何?」「無国籍です」くらいの衝撃だったのではなかろうかと思います。(想像です)

日本ではもともと、
色々なものに色々な神様が宿るという考え(神道)が浸透していたのですが
飛鳥時代あたりに先進国だった中国から仏教を取り入れてから、神道と仏教が共存するようになりました。
ただ長い間その状態が続いたかと思えば、江戸時代になって国が儒教を推し始めたり
明治時代から天皇制になってからは神の子である天皇を崇拝しろと言われたり。
そして戦後はやっぱり天皇は神の子じゃないので、象徴なので、と伝えられたりと
とにかく政治のために信仰心とか宗教が利用されてきた歴史があるみたいです。

その結果、何が神様なのか、何を信仰するべきなのかが
相当あいまいになったまま形だけ受け継がれて
神社にお参りするとか、葬式を行うとか、
そういう文化とか習慣だけ現代に残っているのだそう。

でもだから無宗教かというとちょっと違って
私たちは特定の宗教を信仰しているという意識はないにしろ、
神様や仏様、またそれにかかわる神聖な場所に行くと
なんとなく敬意を払わなきゃ、ちゃんとしなきゃって感じる人が多いと思うのですが、
いろんな変化があって、具体的にこれ!みたいなのはわからなくなりつつも
文化や習慣が受け継がれてくる中で、
神様や仏様に対する信仰心やそれを神聖なものとする心も、一緒に受け継いでいるからなのではないかなーと思います。

という歴史を学んだところで、今度宗教は?って聞かれたら
「一応神道と仏教かな、まあそこまで詳しくないんだけど」程度で答えようと思ってます。
(「一応」と「詳しくないんだけど」が大事)

※ちなみに宗教の話とか諸説ありますし、
私がさらっと勉強して思うことを書いただけなので、
何か解釈違ったとしても大目に見てください~

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