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コミュ障が人事をやってみて思うこと。

こんにちは、MIGです。

私はいわゆるコミュ障です。
初対面の人とは普通に話せるので関係の薄い人にはそのように見られないのですが、ただそこから関係を築いていくことが本当にできません。
人と知り合っても、何度か会ったりメッセージを重ねるにつれて何となーく距離を置いてしまったり、学生時代の友人にもほとんど自分のことを話さないので、いつまで経っても壁がなくならなかったり。昔すごくおいしいラーメン屋さんが近所にあったので何度か通っていたのですが、ある日お店の方に顔を覚えられてしまって、それ以降行けなくなったこともあります。(分かる人には分かるはず)

そんな性格の私が人事というがっつり人に関わる仕事をして辛かったこと、これならできると思ったことを書いてみます。(なんで人事になったんだよという話はおいおい。。)

※人事といっても会社によって様々だと思いますが、ここでは中小企業の人事=採用から労務から社員フォローまで広ーく関わる系の人事という目線で書かせていただきます。

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1.社員の問題を拾えない
私がなにより不得意だと感じるのは「社員フォロー」です。
呼び方は色々とあるとは思いますが、現社員が悩んでいることをいち早くキャッチし、それに対する対応策を講じて退職や休職を防ぐことです。
他の人事の方に話を聞くと、社員フォローのために会社を散歩して変わった様子のあるメンバーがいないか見たり、何となく辛そうにしているメンバーをランチに誘って話を聞いたりと積極的に情報を取っている方が多いみたいですね。

ただ、そんな芸当がコミュ障にできるはずもありません。

私の場合、まず人と関わるのが基本的に怖いので、無意識に周囲の人の様子をあまり見ないようにしています。となれば周囲の人の異変に気付けるわけもありません。
またもし気づいたとしても、勘違いだったらどうしよう、迷惑ではないだろうか、忙しくないだろうか、なんでこいつがとか思われないだろうか、と色々な思考が巡ってしまい、結局自分から声をかけることなどできないのです。

そんなことは知らない上司から、いつも社員の問題を拾ってほしいといわれているのですが、無理な話なのでどうしようかいつも悩んでいます。

2.何かしらで社員を巻き込まなきゃいけない
人事の仕事は採用・労務・研修など多岐にわたりますが、そのすべてはあくまで現場が業務に集中して成果を出せるためのサポートです。
そうなると、やはりどうしても必要になるのは現場の人との連携です。だって現場が求めているものがわからないとサポートしようがないから。

例えば採用に関して言うと、

・求人の内容が魅力的なのかわからない → 現場に確認、修正依頼
・求人の写真がなんかパッとしない → 現場の人(複数)を集めて撮影
・面接をやる → 現場の同席は必須、さらに求職者は人事ではなく現場の人を見ているので印象良くするように依頼  

…などなど。

これはほんの一部ですが、とにかくいろんな面で現場と連携しないと何も進まないのが人事の仕事なのです。

そしてこういった業務は、とにかく目の前の仕事をやりたい現場サイドからは基本的に嫌がられます。
そして人によってはこういう業務を現場の業務より下だ!と思っている人もいるので、そういう人に協力してもらうためには下手に出ていかなければなりません。

色んな人とすぐに仲良くなれるようなコミュ力高めの人は、こんなことも難なくやっていけるのでしょうが、わたしは本物のコミュ障。人に(しかも複数)やりたがらないであろうことを依頼して、それを中心となって引っ張っていくなんてことは本当に苦手です。
人と仲良くなったり、気を使ったりすることが世界一苦手なので、いちいち誰にお願いして、嫌がられないように言葉遣いとか気にして、、、とか、結構苦痛に感じます。

3.課題→分析→解決策提案は楽しい
一方で、自分なりに楽しいなと思えるところもあります。
まず思いつくのは、課題、分析、解決策を整理すること。

例えば採用で言うと、

・応募者数~内定承諾者数までの数値を割合含めて洗い出す
・一番の課題となっているところを出す
・その課題の原因を洗い出す
・それをカテゴリー分けして細分化する
・それぞれの対策を出す
・優先順位を付けていく 

といった感じです。

ひとりで黙々とスプレッドシートと向き合って表を整理していくのには没頭できますし、なんかうまくいかないな~っていうもやっとした課題が、次第に課題が整理されてやるべきことが見えてくるのは達成感がありますね。

4.面接で自分と似た性格の人が何となくわかる
あと最近感じたのは、面接をしていて何となく自分と似ている性格の人が分かるということです。

私はコミュ障というだけでなく、自己評価が低くちょいちょいうつ状態にもなるので、採用担当という目線からすると、私のような人は絶対採りたくないわけです。
本当に感覚的なところなので、何とも表現しづらいのですが、そういう人と話していると、こいつは怪しいアンテナが反応するようになってきました。(不採用になった人は確認のしようがないので、すべてが合ってるかどうかは定かではないですが)

採用ってスキル面はわかりやすいですが、その人の人柄とかは見抜きづらいところなので、自分の性格が唯一役に立つところだなあと思ってます。

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他にもいくつかありますが、私のような性格の人が人事をやって大きく感じたことをまとめてみました。
この仕事に向いてるか向いてないかで言えば確実に向いてないのですが、それでも部分的には生かせることもあるもんだなあと感じる今日この頃です。

まあ仕事の向き不向きなんてはっきりしないものなので、どうせなら心から好きなことやこうなりたい、やり遂げたいということを仕事にしてしまうのが一番幸せなんだろうなと思います。

お読みいただきありがとうございました!

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