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なぜUSCPAを受験しようと思ったのか

USCPA というのは米国の公認会計士です。日本国内ではその資格自身が公式に活用されることはありません。また、30代前半くらいで合格していればBIG4と呼ばれる監査法人へのキャリアの他、事業会社での会計経理職など就職転職に有利に働くと思います。
また40代であっても自身のキャリアが会計や監査に関係するものであれば、USCPA はそれをさらに強化するものになるのではないでしょうか。

しかし、わたしは大手上場企業の技術系社員で技術開発や製品設計に携わっており、会計業務とはほとんど関係ない職務です。また40代であり、キャリアチェンジによる転職というには遅すぎるタイミングです。

会計は企業経営の一丁目一番地である

会社は全ての事業におけるルールであり、プラットフォームです。会社勤めを15年以上していますが、恥ずかしながら、つい最近まで全くわかっていませんでした。わたしのようにずっと技術をやっている人間ですと普通のことかも知れません。会計のことを意識できる時は業務で何かを購入する時ぐらいではないでしょうか。管理職であれば予算管理などで触れる機会も多いのでしょうが。

それを学んだのはMBAのクラスでした。技術者の自分にとってMBAのコースワークは全て新情報であり、新鮮でした。その一番最初のクラスがFinancial Accountingでした。それまでわたしは自分の会社の財務諸表も見たことがなければ、balance sheet という言葉も知りませんでしたし、キャッシュフローという意味もわかっていませんでした。

上のレベルで仕事をするためには、会社全体の動きを理解する必要があると再認識したのがMBAでした。MBAのことについては別の機会が有れば書きたいと思います。少なくとも会計という共通言語はより理解したいと感じました。

社会や組織の中でのオンリーワン

社会や組織の中で重宝される存在でいることが、将来のキャリアにおいて重要だと感じるようになりました。この急激な時代の変化の中で、現状の環境だけでスキルを上げていってもあっという間に陳腐化してしまいます。自分のバックグラウンドのみにこだわっていては将来危ういと感じました。
 自分の今の地位は同年代としては遅れ気味で、現在の業務も自分のバックグラウンドとはかなり異なっている中で周囲の協力を得ながら何とか踏ん張っている感じです。この中で普通に働いていてもなかなか活路を見出せない気がしていました。
 技術者として海外留学経験、米国MBA修了に加えさらに会計の深い知識の習得は、組織や社会においての希少価値をさらに高められるのではないかと感じています。USCPAは国際基準ではないものの国際基準であるIFRSとそう大きな差はなく、また英語での資格試験を日本で受けられる希少であり、外部の評価も高い資格です。現在の技術者としての業務と並行して学ぶ価値はあると感じました。

VUCAの時代、何がどうなるか誰も予測できない

技術者と会計知識、これまで一般的に言われていたり、ネットで言われている範囲で考えている限りでは相乗効果のあるような専門知識のようには感じないかも知れませんし、自分も何か見えているわけではありません。
しかし、10年、20年前に今の科学技術の発展や社会基盤の発達、世界情勢を予想していた人はほとんどいないはずです。40代で遅いと思うかもしれませんが、長生きリスクも叫ばれる時代でもあります。新しいことをやるのに遅すぎることもないでしょう。

まずは一年頑張ってみようと思います。

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