Ferrovie del Messico (1)
昨日からGian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読み始めました。この本、Alessandro Barberoの推薦で2023年のストレーガ賞候補になりましたが最終候補の5作品には選ばれず。タイトルの「メキシコ鉄道」からはどんな作品か皆目検討つかなかったけど、友達が貸してくれて冒頭読んだところ、舞台は1944年のAstiだとわかって、La luna e i falò、Lessico famigliareに続いて同時代・同じ地域を扱っているから、今年の最後はこれを読むことにしました。
今日は77ページまで。友達に借りた本なので、書き込みが一切できないのがつらい。
舞台は1944年の2月のAsti。ドイツの傀儡政権であったイタリア社会共和国時代の話。冒頭部分に当時の状況が描かれている。脱走兵となる人、戦争で障害者となる人、王様は逃げて、床屋はパルチザンとなったので広場には髭伸びっぱなしの人が溢れ、歯医者さんは背信行為で刑務所行きになり、主人公は3日前からの歯痛の治療ができない。
で、このあと。Asti駅の警備兵の主人公のFrancesco (Cesco) Magettiは上司から1週間でメキシコ鉄道網を図面に正確に起こせと言われて困惑している。メキシコの鉄道網をなぜ起こすのか、誰からの司令かもよくわからない。おそらくベルリンから?
その1年ほど前。Astiでは失踪事件や殺人事件が相次いでいる。戦時中の混乱期はどこもそんな感じだったのだろうか。Cescoの所属する部隊が一次捜査をするが複雑な背景がありそうなものは、警察、そしてドイツの公安の管轄になって、その後どう決着がついたのか、つかなかったのかわからず終い。
半年前のベルリン。Bardolf Graf(鉄道駅の事務員?Impiegato amministrativo presso la Divisione ferroviaria della Orpo, Dipartimento suicidi statali assistiti←なんの仕事するところ?本当に存在していた部署なのかな?)はメキシコ鉄道についての本を受け取る。仕事をほっぽりだして、トイレで5時間近く読み耽っていたので、Bardolfは処罰される。この本はユダヤ人が書いたもので、ベルリンの政権中枢へ送付されることに。
Cescoは、メキシコ鉄道網について調べるため、とっかりとしてまず図書館へ。そこで司書のTildaに出会って一目惚れ。
今日はこの辺りまで。
最後まで読めるか、読めたとしてもストーリーについていけるか心配ではあるけrど、、、。