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La fattoria degli animali (3)

La fattoria degli animali / George Orwell (traduzione di Guido Bulla, Oscar Mondadori, 125ページ)、読み終わりました。

第8章の終わりのほうで、Napoleoneが死にそうになるシーンがあって、それは誰かに毒を盛られたとかで権力闘争を匂わせているのかな?と思ったんだけど、そんなシーンは出てきませんでした。つまり、ただのお酒の飲み過ぎだったのかな?

ロシア革命のこと、レーニン、スターリンとか全然知らない私にとって「動物農場」は、今の日本の政治や権力者の腐敗っぷり、そして、一般人が権力者に対して無批判のままでいることを寓話として語っているかのようでした。

本編も面白かったのですが、「序文」も興味深く読みました。この本、ロシア革命後、スターリンが登場してからのソ連の独裁政権を批判的に描いていたために、多くの出版社から出版を断られます。その背景には、当時のイギリスでロシア批判をしてはならない空気が知識人の間に蔓延していたからだと言っています(チャーチルを批判する記事は出るがスターリン批判はご法度)。

Non ci viene infatti permesso di criticare il governo sovietico, mentre siamo ragionevolmente liberi di criticare il nostro. Quasi nessuno pubblicherebbe un attacco contro Stalin, ma non si rischia niente attaccando Churchill, almeno su libri e periodici.

George Owell, La fattoria degli animali (trad. di Guido Bulla, Oscar Mondadori, 2014), 115

そんなにもソ連をもてはやす空気があったなんて、戦後だいぶ経ってから生まれた私には全く想像できません。全然想像できないのは、日本にずっと暮らしているとアメリカの反共的な考え方に多少洗脳されているからかな、と思ったり。

この頃の時代の空気が感じられる本をこれから意識的に読んでいきたいと思いました。

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