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読書感想文:元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

いやー実に世知辛いもんですね。と、いきなりの書き出しなのですが、自分からはかなり遠い、想像もし得ない世界のことが書かれているお金持ちの生態みたいな本です。いつかはそういう世界に入れるのだろうかという憧れもありつつ、どんな世界観が広がっているのかを感じるだけでも勉強にはなります。

富裕層の定義って、1億円以上の資産を持っている人たちのことなんですね。別に現預金じゃなくて、家の資産とかも含めるわけなので、例えば都内にタワマン買っているようなパワーカップル(定義はよく知らないけど)とかであれば、そう言ったランクに入ってるのかもしれません。この本で出てくるケースはそれ以上にいわゆる資産家という形で数億単位の投資をしている人、事業で成功した中小企業の社長といった単なるサラリーマンという属性ではない人たちがほとんどでした。お金がお金を生み出せる人たちで、確かに富裕層というラインに大きな線があるような気もします。

というのも、社会人人生を振り返ってみると、サラリーマンやってる限りはみんな同じぐらいの生活というか、頑張っていくとその線を越えられるところに挑戦できるかどうかぐらいのレベルで、そこそこだと線を越えるのは難しそうです。ただちらほら、知人のなかにはやはり起業して成功した人もいますし、そもそもあったときから相当な投資家だった方もいました。という観点でいうと、少なくともそういう人たちは何らかの努力をしており、別にまったくの別世界にいるわけではなかったのですが、結果として別世界に住んでいる人たちという感じでしょうか。

本の中では、税務調査という観点で見かけた富裕層の人たちの世界観をいろいろと書いてくれており、一番印象のこる点はやはり、お金を貯めれたという人は質素だったり、節約していたりな人で、そんなに見栄張って無理しているとかそういう人たちがメインではないということでしょうか。もちろん、家のある場所や物件自体がそもそも豪華だから、自分たちのように外から見ると派手にしか見えないのですが、実態はそうでもないよっていうことですかね。

この著者の方は、職務上なかなか色々な人の人生を客観的にみている分、日頃ぼけっと生きていると全く気がつきもしないような別な世界が他の人の中では動いてるんだなということを突きつけられる感じがしました。

一方で、お金持ちになりたいという人がいまから読むというよりは、お金持ちになったら役に立つような情報がおおい、つまり、お金持ちになったらどういう生活感を持ったらいいのかということを示してくれている本だと考えてもらうのが良さそうです。いつか、この本に書いてある世界が自分にとって役に立つ日がくるように、まずは少ない金額で投資したり、少しでも近づけるようにがんばろうとは思います(遠い目

日々ぼけっと生活してしまっていますが、他の人にもなんらか価値のある情報や自分なりの視点を何か持っているはずと信じてnoteをはじめました。 自己紹介はこちら https://note.mu/t_kis/n/n768f4613e0ef