優先株の仕組みについて

鈴木さん、はじめまして。COMEMOを使っていただき、ありがとうございます。

優先株を普通株に転換するとき、追加してお金を払うわけではありません。持っている優先株と引き換えに普通株をもらえます(紙の株券ではなくて電子的に処理します)。このとき、いくらでもらえるかがポイントです。もらえる株数が変わってくるからです。

バフェットさんが買ったバンカメの優先株は、7.14ドルで普通株をもらえる約束です。優先株が50億ドル分ですから、割り算すると約7億株がもらえます。最近の普通株の株価が約24ドルなので、全体で約170億ドル相当です。最初に投資した50億ドルの差し引きで約120億ドルのもうけ(含み益)です。さらに、優先株のときより多額の配当ももらえます。

優先株は普通株より「優先」して配当をもらえたり、会社が解散したときに残った財産を「優先」的に受け取れたりする代わりに、会社の経営に参加する権利(議決権)は制限されます。そこは「優先」じゃないわけです。

筆頭株主とか大株主とはふつう、普通株を多く持つ人を指します。優先株はいくらたくさん持っていても筆頭株主や大株主とは言いません、今回バフェットさんは大量の普通株を手に入れ、一気に筆頭株主になりました。

これでご回答になっていますでしょうか?

https://comemo.io/entries/117

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