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映画エッセイvol.5

ロボコップ

あらすじ
近未来のデトロイト。犯罪の多発するこの地域では、
警察の経営が民間の巨大企業オムニ社に委ねられていた。
ある日、オムニ社は凶悪な犯罪を激減させるため、重装備の大型警察ロボットを開発。
これは失敗に終わるも、サイボーグ警官ロボコップの製造計画に着手する。そんな中、地元警官のマーフィは女性警官ルイスとコンビを組み、
クラレンスら強盗一味を追跡していた。
だが、逆に一味に取り囲まれ、惨殺されてしまうマーフィ。
しかし、彼の遺体はオムニ社へ回収され、やがてロボコップとなって復活する…。

ちゃんと殺すロボコップ
犯罪が多発する地域で、あるキーマンが犯罪根絶のために尽力していく姿を見ているとバットマンと重なる部分がありました。
バットマンの思考は、ざっくりいうとゴッサムシティの犯罪者を殺すことなく、恐怖感を与え、犯罪をさせない心理にさせるという意図があります。
しかしながら、ロボコップの場合はちゃんと殺しています(笑)。しかもかなりグロいです。見終わるまでわかりませんでしたが、R-15指定だったのも納得でした。安易にヒーローものと勘違いして衝撃を受ける人もいたのではないかと思っています。
あ、でもこの安易さ故の興味で観た時の衝撃が、人に強く印象を残すのかな。ここで恐怖感を与え、一般ピーポーにフィードバックさせようとしているのかな。奥行きあるなああああ。

会社内の争い
ロボコップが誕生するまでには、プロセスがあり、それも話の大きな展開として作用してきます。
ロボコップはスーツに人体を当てはめることにより人間型のロボットとして動きます。
この話の中では初め、人工知能のロボットが街で活躍する予定でしたが、直前のプレゼンで、実際に能力を試すために拳銃を持たせ、20秒以内に捨てないと撃たれるというプログラミングで、ちゃんと捨てたのに制御が効かなくて最終的に殺してしまうという展開が序盤ながら衝撃で。こんな会議の場でこんな血とばしていいのかよwもっと安全な方法なかったんかとも思ったんだけども、これはある種ロボットに対する恐怖感というか制御できなくなった時の恐ろしさを表しているような気がして、急激に人工知能が発達して、私たちの生活にAIが人間を取り囲むようになってきたときに、制御できなくなった時の恐怖感は常に持っておくべきなんだろうなとは思いますよね。
んで、その披露の場で失敗してしまった、人間と、新たにロボコップの開発、実装に取り組む人間がいて、この2人がバチバチにもめるというか、自分の出世のために裏社会に手を出してまでつぶそうとするというほんとに嫌な場だなあと思うと同時に、おめえらの出世ができるできないで地域を考えないでほしいと強く思いますよね。出世というフィルターが靄をかけているような気がしています。

現在のデトロイト
現在のデトロイトはかつての自動車産業からロボット産業で再興してきている。デトロイトでロボットが発達しているとみると、リアルロボコップも近い将来見ることができるのかもしれないですね。その時は会社内のくだらない争いはなしにしてもらいたいですね...
中身はコロッケさんかなw歩き方はマジでロボット五木ひろしですからね。

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