ジュマンジ/ネクストレベル(2019年/アメリカ) 感想
夏休みに観たくなるようなタイプの映画にドウェイン・ジョンソンが似合うようになったのはいつからだろう。
〘ジュマンジ/ネクストレベル〙(JUMANJI:THE NEXT LEVEL)
画像引用元:プライムビデオ https://www.amazon.co.jp
以下、一部にネタバレを含む感想記事です。
■ストーリー
リアルで色々あってもう一度筋塊のヒーローになりたくなってしまったスペンサーが、破壊したはずのハードを修理しジュマンジを再起動してしまう。
約束の時間に現れないスペンサーを心配して彼の家にやってきた仲間達が修理されたハードを発見し、スペンサーを助けるために再びジュマンジの世界へ向かうが、老人が二人も付属してきて面倒なことになる。
■内容
1作目『ジュマンジ』2作目『ウェルカムトゥザジャングル』から続く3作目が『ネクストレベル』です。
1作目と2作目の間には作中時間でも現実時間でも数十年単位の間隔が明いていて、世界観こそ共通なものの内容は殆どリバイバルに近い形でしたが、今作は『ウェルカム~』の直接的な続編となっています。
2作目で高校生だったスペンサー達が大学生になり、それぞれの人生を謳歌している中で、スペンサーだけは生活の変化に馴染めず、ついついジュマンジを修理し、再びジュマンジの世界へ向かってしまうという導入で始まる今作。
べサニー、フリッジ、マーサはスペンサーを助ける為にジュマンジへ向かう形になるのですが、今作では新規プレイヤーとしてスペンサーのおじいちゃんと、その元親友であり因縁ある相手のマイロがついでに取り込まれます。
システム的には2作目と同様であり、観ている側もゲームの周回プレイのような視点で楽しめる部分があります。その一方で舞台となるエリアが前作とは大幅に変わっており、そこに潜む罠やイベントも一新されているので”ジュマンジ”の世界観を更に掘り下げたような印象でした。
■感想(ネタバレあり)
今回はブレイブストーン博士の中身がおじいちゃんになったり、マーサが馬になったり、フリッジが肉団子になったりと、プレイヤーアバター要素で色々と遊んでいて面白いです。
キャラクターに対して中の人が入れ替わる事で、前作と同じゲーム内アバターの見せ方を変えているので新鮮味もあります。
ついでに新アビリティが追加されたり新エリアや新イベントが発生したりするので、ジュマンジはハードもソフト(に化けているような状態ですが)もオールドスクール感満載のカセットゲーム機なのにオンラインアップデート的な能力でも獲得してるんでしょうか。
一度破壊されたものをスペンサーが修理した形なので、それらがバグによる誤作動という点もあるかもしれないですが、このバグ要素が具体的に描かれたのはキャラクター選択が出来ずランダムに配役されるという一点だけに留まっていた気もします。もっとぶっ壊れた状態のジュマンジも観たかったかも。
北方の蛮族のような連中がジュマンジの世界を維持する魔法石を奪ったので、それを取り戻してほしい、というのが今回の目標になります。
流れは殆ど前作と変わらないので、良くも悪くもそこら辺は無難な続編という印象も受けます。
子供向けとも言い難い絶妙なユーモア加減は相変わらずで、唐突に蛇に上半身を呑まれたり、ロケットランチャーで全員消し炭になったり、ライトな死の描写は相変わらず。良くも悪くも大人から子供まで広く楽しめるダーティなコメディ描写が多くて楽しめました。
前作のジャングルと秘宝を中心としたいかにもな冒険アドベンチャー風世界観とは打って変わって、今作は中世ファンタジーで北方の脅威として出てきがちな蛮族連中がジェット推進の飛行船を保有していたり、ロケットランチャーが実装されていたり色々と散らかっているように思います。そこが面白かったりもするんですけどね。
総じて無難に楽しめる作品でしたし、良い意味で王道感ある冒険ファンタジーとコメディの融合を果たしていると思うので、最後まで楽しく見る事が出来ました。
■〆
個人評価:★★★☆☆
『ザスーラ』はリメイクとかしないんですか!
ではまた。
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