大きすぎる幸せ「窯焼ポテト」ローソン
ローソンのスイーツの中でもガチで異彩を放つ「窯焼きポテト」
北海道のさつまいもを使った、リッチなスイートポテトだ。季節によって、売っている時とそうでないときに分かれる。ローソンの「ウチカフェ」シリーズとともに、冷蔵棚に置かれていると必ず目について買ってしまう。
しかし、高い。
コンビニスーツとしては高価な部類に入ると思う。天然の良い素材を使った特別のスイーツだから、それは仕方ないかもしれない。そして、目につくのは価格だけでない。
でかい。
でかくないですか、ポテト。片手で持つと、コンビニスイーツとは思えない重量感。あえてでかく作ったのか、その辺はローソンの作戦かもしれないが、私としてはやや違和感。
前々から気になっていたのでこの機会に調べてみると、この「窯焼ポテト」とは、札幌の街の洋菓子店が製造しており、主に茨城産の「紅あずま 」等のさつまいも、北海道産のバター、生クリーム、グラニュー糖、そして北海道産のジャガイモを加えた手作りのスイートポテトだそう。うすうす気づいてはいたが、凝りに凝った商品だったのだ。
よくある、専用の機械で型を整えて、ちまちまベルトコンベアーを使って焼いているわけではなく、職人が整形した生地を大きなオーブンで火を入れているそう。どおりでおいしいはずだ。…これは失礼しました。
窯焼ポテトは新聞紙のようなデザインの包装紙に包まれている。これも何か謎だったのだが。これは焼きいも売りのおじさんが手で渡してくれた焼きいものノルスタジーを表現しているそう。今の今まで、全く思い至りませんでした。重ね重ね失礼しました。
包装紙をあけると、大きな『窯焼ポテト』がでてきて、しっとりとやさしい甘さに感動。オーブンで焦げ目をつけた表面部分、しっとり食べ応えある中間部分、さつまいもの皮目付近の得も言われぬクリーム部分、これらが口の中で溶け合って、すばらしいハーモニーを奏でてくれる。そこまで大げさに言わなくても、うまくて、量がたっぷりあって、ミルクティとよく合う。商品のコンセプトに反して一人で一本食べてしまう。
それにしても、このスイーツがローソンの冷蔵棚に山積みにされるに至った経緯にはいろいろなドラマがありそうだ。
スイートポテト一つとっても、商品の製造元、原材料、量、パッケージデザイン、そのほかのプチエピソードまで、いろいろとグーグル検索して、その背景まで味わうのが通というものか。そういう時代か。
めんどくさい世の中になったものだが、嫌いじゃない。
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