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見た目も材料も結構グロテスク度が高いので、日本で出版されているガイドブックではだいたいネガティブなコメントが書かれていますが、れっきとしたスコットランドの伝統料理。お店や家庭によって多少レシピは異なるものの、基本的には茹でた羊の心臓、肝臓、肺、腎臓などの内臓部分を細かく刻んでミンチ状にしたものに、オートミール、玉ねぎ、スエットと呼ばれる牛脂、スパイスやハーブを混ぜて、羊の胃に詰めて茹でた(または蒸した)一品。Neeps & Tattiesと呼ばれるカブの一種(turnip)&ジャガイモをマッシュしたものを添えて、スコッチウィスキーと一緒に食べるのが正統派。


ヒツジの胃に包まれたままの姿はこんな感じ

30年前、私がエディンバラで泊ったホテルのScottish Breakfastで提供されたモノは(スコティッシュ・ブレックファストにはハギスも付いてくる)、内臓料理特有の癖もなく、とても美味しかったのを今でも思い出します。モツやホルモン等の内臓系が苦手な私ですが、お代わりしたほど美味しかった!

中身を取り出して、オーブンで焼いてあるからか、いい具合に水分が飛んでこんがり香ばしく、スパイシーな挽肉料理という感じ?海外からの旅行者に悪名高いハギスを朝から食すということに加え、そのハギスが予想を大きく上回って美味しかったことで、エディンバラ滞在の満足度が上がったのは間違いないですね。付合せのソースはスコッチウィスキーで作ったものだったので(これも伝統的な食べ方らしい)、朝からほろ酔い加減だったのも、この旅が楽しかった要因だとは思います。

エディンバラはぜひとも再訪したい場所のひとつ。ハギス再食の機会を、虎視眈々と狙っているのです。ちなみにイギリス在住の友人によると、最近ではベジタリアン用のハギスもあるそう!菜食となっても、やっぱりハギスは食べたい人が多いのでしょう。それだけ、伝統料理であり、ソウルフードであるということなんですね。

スコットランドに旅するなら、ぜひ本場のハギスを試してみてください。ホテルのスタッフや街中で知り合った人など、地元の人におススメの店を聞いてみると良いかも。

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