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将来が不安な人は世代を問わず8割以上!|全世代アンケート結果

「期待する政党」オンライン投票に先駆けて意識調査を実施

学校総選挙プロジェクトでは、
10代・20代の若者世代に対する
投票啓発を目的に
年に一度「期待する政党」の
オンライン投票を募っています。

今年も2023年9月29日(金)から
第5回「期待する政党」投票がスタートします。

このたび、オンライン投票に先駆けて
「政治・選挙に関する意識調査」を実施!
その結果をお伝えします。


若者世代では政治への関心度が二極化

国の政治への関心度合いを聞くと、
とても関心を持っている」割合が
最も高かったのは10代、
続いて60代以上、20代という結果でした。

一方で、
「まったく関心を持っていない」割合が
最も高かったのも10代、
続いて20代という結果になりました。

10代・20代の若者世代では、
政治への関心が高い人と低い人が二極化する
傾向があるようです。

また、
「とても関心を持っている」
「関心を持っている」
「まあまあ関心を持っている」
をまとめた政治への関心が高い方は、
年代が上がる程多くなっています。

政治への関心は年齢が上がるほど高まる
傾向があるようです。

特に60代以上における関心度は非常に高く、
10代と比較すると1.35倍に上ります。

いつも投票するor全く投票したことがない、どちらも理由は「なんとなく」!?

選挙権を得た以降に
「どのくらいの頻度で投票を行っているか?」
を質問したところ、
年代が上がるほど「いつも投票している」
と回答した人の割合が高くなりました。


選挙権のない方を含む10代を除き
「いつも投票している」と回答した人の割合が
最も低い20代は、
最も割合の高い60代以上の
約7割にとどまりました。

年代が上の方ほど投票に積極的な方が多い
ということがわかります。

また、選挙に行く・行かないの決め手を
複数回答で質問しました。

いつも投票している人、
全く投票したことがない人どちらも
「なんとなく・特に決め手はない」が
上位にランクインしています。


特に、全く投票したことがない人のうち、
「特に決め手がない」と答えた人は35.2%で、
全体平均18.4%の2.1倍です。

学校総選挙プロジェクトでは
政党や政策をわかりやすく説明する
取り組みも行っていますが、
その前段階として、
「なんとなく投票しない」人たちが動く工夫も
考えていきたいと思います。

「国・行政に声が届いていない」と感じている人は90%以上

「国や行政に自分の声が届いていると感じますか?」という質問に、
「全く感じない」と答えたのは42.6%、
「あまり感じない」と答えたのは49.3%
という結果になりました。
9割以上の人が、
国や行政に自分の声が届いていない
と感じています。

さらに、
「自分の将来についてどのように感じますか?」という質問では、
8割を超える人が
自分の将来に不安を感じていることがわかりました。

どちらの質問でも、
回答の割合に年代による大きな差は無く、
国や行政に対する距離感や
将来に対する不安感は
全世代で共通している
と考えられます。

「自分の将来を不安に感じる理由は?」
という問いに寄せられた回答を分析したところ、
自分の将来を不安に感じる理由として
頻出したワードは
「年金」でした。

そのほかにも
「物価」「税金」「給料」「お金」など、
経済に関するワードが多く挙げられています。

経済に関連する事柄について
不安を抱えている方が多いようです。


具体的な回答を見てみると、
近年の物価高騰や増税に不安を覚えていました。

奨学金を借りているのに経済状況は悪くなる一方で返せる気がしない。

10代・男性

年金や税金問題など、今騒がれている問題にもう2、3年で直面しなければいけないということが本当に嫌だなと思う。

10代・女性

税金は高いのに賃金はあまり上がらず、結婚したが子どもを持つことに不安があり作れないでいる。子どものことを考えると安易に産める国ではないと思う

20代・女性

将来年金がいくら貰えるか分からないのに、給料が少ない中で多くの税金を払っている

20代・男性

このように、
日々のひっ迫した経済状況をはじめとした、
将来に対する悲観的な声が
数多く寄せられています。

日本の政治を良くするために必要なことは何か?

「日本の政治をよりよくするために
必要なことは何か」と訊ねました。

「国民がもっと意見を表明する」が1位、
「学校で政治に関する授業を増やす」が2位、
「政治や国会に関するわかりやすい記事や番組が増える」が3位でした。

そんな中、若者世代では、
全体のランキングには入らなかった
「若手議員の割合を増やす」
に票が集まりました。

10代では1位、20代30代でも2位に入り、
若者世代の人たちは年齢が近い
若手議員の活躍に期待している

と考えられます。

さらに、10代から50代の幅広い世代で、
「学校で政治に関する授業を増やす」
が3位に入りました。

多くの世代の人が、
もっと政治について教育を行った方が良い
と考えていることがわかりました。

まとめ:学校総選挙プロジェクトのコメント

今回の政治・選挙に関する意識調査では、国政への関心、投票行動ともに年代が上がるほど積極的な一方で、「自分の声が国や行政に届いていない」「将来に不安を感じる」人が、どの年代でも大多数を占めていたことが印象的でした。
投票啓発の現場では、投票しない人の行動を変える(投票させる)ことに注力されます。しかし、投票した人であっても自分の声が届く実感を持てていないという課題にも、社会全体で向き合っていく必要があると感じています。

また、特に投票経験が少ない若者世代にとって、不意に実施される選挙のタイミングでいきなり意思表示をすることはハードルが高いのではないでしょうか。定期的に実施する学校総選挙プロジェクトのオンライン投票が、いずれやって来る選挙の「リハーサル」になってほしい と思っています。自分の意見を見つめる機会として、このオンライン投票をぜひ活用してください。

オンライン投票を実施中です!

学校総選挙プロジェクトでは、
ただいま「期待する政党は?」の
オンライン投票を実施中!(10/22まで)

ほかにも毎月さまざまな社会テーマで
U30世論調査」も実施しています。

ぜひあなたのご意見をお聞かせくださいね!