レンズブラーをクリスタPROで再現【総コンAdventCalendar2日目】
総コンAdvent Calendar2日目の記事です!
今回はこちら↓のようなレンズブラー加工を、クリスタPROにある範囲の機能で再現してみようと思います。
もともとは20年度の明大祭でゲームをチーム制作した際、背景の写真をクリスタでなんとか加工して見栄えをよくしようと頑張った時に身につけた手法です。金に余裕があるならクリスタEX(と上記プラグイン)を買うかPhotoshopの契約をしましょう。
ちなみにゲームはこちら↓から遊べます。
見本写真(こんなのができるよ)
用意する写真としては、照明やその反射などが撮影されているものが適切です。
ようは明るいところと暗いところがあればいいので、ビル群でもキャンドルでもイルミネーションでもいい感じになると思います。
写真の輝度を調整する
加工対象の写真を新規キャンバスに読み込み、ラスタライズして複製しておきます。(バックアップ用)
複製したレイヤーを選択した状態で、「編集>色調補正>レベル補正」を選びます。
上のようなウィンドウが出てくるので、光・光を強く反射する部分とそれ以外のコントラストが大きくなるよう調整します。
一番左端の^を右にスライドすると暗い色の部分が増えていき、真ん中の^を右にスライドすると弱い反射が写る部分をより光らせることができます。
この辺は感覚なので、いい感じ!と思うパラメタを模索してみてください。
ちなみに「トーンカーブ」「レベル補正」「明るさ・コントラスト」の違いについては↓が参考になります。(記事で題材になっているのはPhotoshopですが、実現方法(=内部の計算方法)自体は変わらないので)
輝度の高い部分をより光らせる
先ほどレベル補正したレイヤーを選択し、右クリック>「レイヤーを複製」を選びます。
複製したレイヤーを選択し、「選択範囲」>「色域選択」を選びます。
「レベル補正」と同じく、小さいウィンドウが出てきます。
色の許容誤差を大きめに設定し、画像の光っている部分をクリックします。
照明そのものに加えて、反射光や単に明るい色のものが写っている部分なども気持ち含まれるような数値を選ぶといいと思います。
クリックすると横長のアイコンツールバーが出てくるので、左から3番目の「選択範囲を反転」を選びます。
その後、同じツールバーの左から6番目にある「消去」を選択します。
見た目はまだ変わっていないように見えますが、複製元のレイヤーを非表示にしてみると…
光っている部分、およびその周辺が抽出できているのがわかります。今抽出されている部分を、この後より光らせて目立たせるので、意図しないものが含まれている or 意図したものが含まれていない場合は、この時点で修正しておきましょう。
先ほど作成したレイヤー(抽出された光が写っているレイヤー)を複製します。バックアップの意味もありますが、ここの加工で見栄えがかなり違ってきて、試行錯誤が楽しい部分でもあるので、複製元のレイヤーを残すことを強くお勧めします。
光を抽出したレイヤーを選択し、「フィルター」>「ぼかし」>「ガウスぼかし」を選びます。
抽出した明るい部分がぼかされました!
レイヤーの合成モードを「通常」から「加算(発光)」に変更すると、下のようになります。
だいぶキラキラしてきましたね!
ぼかしの数値を変更したり、「加算(発光)」以外にも「スクリーン」「覆い焼き」「オーバーレイ」などを使ってみたり、色々試してみましょう。
最後にレベル補正を行ったレイヤーにもガウスぼかしを若干かけ、オーバーレイなどで色味を整えて…
完成です!
スプレーブラシやノイズブラシなどで輝度の高い色を乗せてから加工しても綺麗だと思います。「コントラストを調整する」「光源を中心に広めに範囲選択してぼかす」ができていれば、かなり汎用性の高いやり方だと思います。是非色々試してみてください。
あとがき
総合コンテンツ制作サークルではクリスマスまでの25日間、サークルメンバーの創作に関する知見を1日1記事投稿していきます!
他の記事も是非ご覧ください。
今年の記事ツイート企画のおかげで、絶対に当日に記事を投稿しなければならない危機感が生まれました。Twitter運用してくれている方々に感謝申し上げます。
総コンAdvent Calendarでは9日目・24日目の記事も担当しています。よければご覧ください。
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