長浜、プロレスやめるってよ

もともとは「正しくないプヲタ論」について書くつもりだった。2019年のうちにモヤモヤを発散させようと、なかなか黒めな内容で筆を進めていた。
しかしウ○コを周囲に投げつけるような投稿はできなくなった。彼女の顔を汚すようなマネはできなくなったから。

ツイッターの140字制限では書ききれない内容なのでNOTEにしたためる。

青天の霹靂

今日はご来場ありがとうございました！

本日発表させていただきましたが、2020年8月16日WAVE後楽園大会にて引退します。

柔道整復師になりたいという夢があり、その夢実現のため引退することにしました。

詳しくはブログに後ほど！

残り約8ヶ月、HIRO'eの応援をお願い致します！#wavepro

— HIRO'e (@nagahama_hiroe) December 25, 2019

「後楽園では葛西さん冬眠前ラストかー行きたかったなー」と考えながら向かった新宿FACE。師走の慌ただしくも静かな空気間の中、タイトルの前哨戦とか他団体の選手の話とかしながら開場を待っていた午後18時。

開場して横断幕設置してビール飲み切っていざ、試合順発表。「前哨戦がメインじゃない」という違和感を抱えつつも、明るさがコロコロ変わる照明にどう設定を追い込むかカメラと頭を悩ませながら観戦。

第3試合。「米山香織 vs HIRO'e」といえば、デビュー記念日前後で組まれるカード。昨年からの成長を測るうえで指標となる1戦とあって、見る側も気持ちが入る。試合は安定の美しい投げ技あり、米山ワールドへの対応ありの見応えある内容だった。この時まではいつも通りだった。

試合後、マイクを持ち試合の感想を…ではなかった。

「長浜浩江改めＨＩＲＯ’ｅ、来年（2020年）８月16日をもって引退します！　私にはもう１つ夢があります。柔道整復師になることです。プロレスとの両立は難しいと思って引退を決めました。最後の日までプロレスラー・ＨＩＲＯ’ｅ、悔いを残すことなく完走したいと思いますので、よろしくお願いします。これからも応援お願いします！」

中には予想していた方もいたようだが、恥ずかしながら全く素振りを感じていなかった。あまりにも唐突で。それでいて堂々とした発表だった。

涙は出なかった。というより状況の把握に時間がかかりすぎて、そのまま休憩に突っ込んだ。

不幸中の幸い

休憩時間はただひたすら情報の処理と考察に追われた。最終的には、喪失感と安心という結論に至った。

デビュー5年の中堅選手として、これからチャンピオンを目指していく道半ばでの引退表明。また、私個人のプロレス観に合致した唯一無二の選手がいなくなってしまうという虚しさ。引退という言葉に対する重大さが、見ている側に重くのしかかってきた。

一方で、少し安心している面もあった。このところ「言えない理由」引退劇が話題になっている中で、彼女は「自分のもう一つの夢を叶える」という前向きな理由を示してくれた。また、重いけがを抱えていての引退という理由でもなかった。

かつて、先輩である飯田さんの引退ロードでは、いつ再起不能になるかも分からない状態での試合が何度も繰り広げられた。感動ではなく、悲壮感で涙が出るような事態は起こらない、という後ろ向きな安心感がそこにあった。

安心が見られたことは不幸中の幸いであった。プロレスラーとしての成功を願うのはもちろんながら、一人の人間としての幸せを実現してほしい気持ちは強くある。夢を叶え、良き人生のパートナーと出会い、幸せに暮らしてくれることが最も喜ばしい事である。

私にできることは、プロレスでの活躍を目に焼き付け、写真に収め、広く素晴らしさを知らしめる事にある。写真の腕を多少なりとも買ってもらっているのだから、私はその役目を十分に全うするまでである。

8月までに

まだ出来ていないこと、叶うなら実現してほしいことがある。

出来ていないこととしては「WAVEの新潟興行で横断幕を張る」こと。他団体の新潟大会では持って行ったものの、WAVE初の新潟大会の際はまだ作っていなかった。2月の大会では是非張って錦を飾りたい。

叶ってほしい事としては、ベルト姿を拝みたいということ。ベルトを獲得した大田区大会は大畠さん目当てで行っており、売店に行くようなことをしていなかった。
今の思い入れと、今の写真の技術でもって、ベルトと共に写真に収めたい。

また、タッグとして見たい選手が。未だ見ぬ幻のタッグ「スリラー」の野崎さん。個人的な思い入れもあり、残りの期間で是非見たい。
「エスペランサ」も見たいと思っていたら、2020年一発目にワイシャツマッチで実現…刮目！

本人と話してみて

発表だけでは何かと情報不足なので、直接話を聞いてみた。概ね以下の通り。

・引退ロードではなくCOUNTDOWN LONG BEACH としているのは、その試合が最後になるとは限らないから。
・キャリアが上の選手も下の選手も、ほとんど対戦はしている。当たっていないとすると神取さんくらい。
・引退試合の相手はまだ考えていない。
・まずは新潟大会に向けて活動していく。

などなど…。
今後の動きに注目。

また「お互いに後悔とかやり残しが無いよう頑張っていこう」と約束をしてくれた。
１ファンであっても、リングの上で戦う選手と共に試合を作っていく、という気概を持たせてもらえた。

悔いのない引退にむけて残り8ヶ月。