河出書房新社から、7月中旬に『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』が刊行されました。
これは、2019年春にはじまったNHKラジオ「中学生の基礎英語 レベル2」(略称・基礎英語2)テキストでの翻訳者リレー連載コラム「海外小説ガイド」を土台にしたブックガイドです。河出書房新社に「14歳の世渡り術」というシリーズがあり、その1冊としてぴったりの内容なので、再構成して1冊の本として出してもらうことになりました。
ただ、もともとの6人(越前敏弥、金原瑞人、三辺律子、白石朗、芹澤恵、ないとうふみこ[敬称略])は全員が英語の訳者ですが、広く海外文学を知ってもらうブックガイドを作るなら、ほかの言語の翻訳者にも加わってもらいたいという思いが、われわれ著者にも出版社サイドにもあり、新たに12の国や地域の作品を12人の翻訳者(飯田亮介、宇野和美、加藤かおり、斎藤真理子、酒寄進一、奈倉有里、野崎歓、黄碧君、古市真由美、星泉、柳原孝敦、柳谷あゆみ[敬称略])に紹介してもらうことになりました。紹介している作品は、英語36作+他言語12作の48作です。
14歳前後の人たちに読んでもらいたい作品を紹介しましたが、もちろん、大人が読んでも楽しいブックガイドとなっています。
7月18日には青山ブックセンター本店、24日には梅田蔦屋書店で刊行記念イベントがあり、それぞれ、オンラインなども含めて10名程度の翻訳者に出演していただいて、にぎやかで楽しい時間を過ごしました。
このイベントでわたしが話した内容は、少しアレンジして、近々YouTubeで公開する予定です(8月1日追記・公開しました)。また、著者のうち数名のかたにも、同様にそれぞれが専門となさっている国や地域の文学についてのわかりやすい解説動画を作ってもらっていて、そちらも近日中に公開する予定です。
まずはこの『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』を楽しんでください。どこから読んでもかまいません。