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朝日カルチャーセンター2021年10月期の文芸翻訳講座

 朝日カルチャーセンターでわたしが担当する文芸翻訳講座は、コロナウィルス対策のため、2021年10月期についても、すべてオンラインで開催します。新宿教室・横浜教室・中之島教室のすべてで受付がはじまっています。全国どこでも(海外でも)受講できる形になので、関東・関西以外にお住まいのかたもぜひこの機会に受講してください。

 朝日カルチャーセンター全体のトップページ上の「エリア・カテゴリから探す」で、フリーワード検索に講師名を入れてもらえれば、現在受付中の講座がわかります(講師名を入力するときは、苗字と名前のあいだにスペースを入れてください)。教室名のタブ(新宿・横浜・中之島)をクリックすると、その教室の全講座が表示されます。

 3教室とも、従来と同じ時間帯に「英米小説の翻訳」(要予習)が開講されます。
 一般向け定期講座「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」(予習不要)については、従来は3教室とも各期1回でしたが、オンラインの時期は、首都圏については新宿・横浜合同で開講されます(中之島は単独で開催)。

 さらに、新宿教室では今回もオンライン公開対談があります。今回のゲストは北村一真さん(杏林大学准教授)です。

  新宿 11月6日  だから翻訳は面白い

「英米小説の翻訳」は、新宿と横浜は1時間半×3回、大阪は3時間×1回の形でおこないます(大阪は扱う分量が約3分の2です)。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。7月期はアーネスト・トンプソン・シートンの "Lobo, the King of Currumpaw"(オオカミ王ロボ) を扱います。シートンは児童向け読み物の作者という印象があるかもしれませんが、原文は完全に大人向けで、今回は大人の読者を想定した訳文を作ります。

 新宿は火曜午前・木曜夜・土曜午後の3クラス(どれかひとつを受講)、横浜と中之島は土曜午後の1クラスです。
「英米小説の翻訳」では、英文の訳読のほかに、各期ごとに指定した本(おもに翻訳書または周辺書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。今期の課題書は『英語の読み方』(北村一真、中公新書)です。余力のある人は、同じ著者による『英文解体新書』『英文解体新書2』も読んでみてください。

 一般向け定期講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」は、翻訳の仕事にまつわるエピソードなどを英文の実例とともに紹介していくもので、毎回内容が異なります。「翻訳しづらい英語表現」「訳文添削道場」「編集・校閲・校正担当者とのやりとり紹介」など、初級者から上級者までに役立つ話が盛りだくさんです(予習不要)。
「英米小説の翻訳」を受講中の人やこれから受講しようという人、予習する余裕はないけれど文芸翻訳の勉強を長くつづけたい人などは、可能なかぎり毎回受講してください。語学の知識が少し必要ですが、どなたでも参加できます。

◎「英米小説の翻訳」の日程とお申しこみページは以下のとおりです。
 ・新宿火曜午前(10月5日&11月2日&12月7日、10時から11時30分)
 ・新宿木曜夜(10月14日&11月11日&12月9日、19時から20時30分)
 ・新宿土曜午後(10月2日&11月6日&12月4日、13時30分から15時)
 ・横浜(10月9日&11月13日&12月11日、13時30分から15時)
 ・中之島(10月23日、13時から16時)

◎一般講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」のお申しこみページは以下のとおりです(7月期も新宿と横浜が合同開催となります)。
 ・中之島(10月23日、16時30分から18時)
 ・新宿・横浜合同(12月4日、15時30分から17時)

◎今期も新宿教室で、ゲストをお招きしての公開対談「だから翻訳は面白い」をおこないます。
 今回は、『英文解体新書』シリーズや『英語の読み方』の著者で、新宿教室でも講座を担当していらっしゃる北村一真さんをお招きし、ベストセラーを立てつづけにお書きになったいきさつや読者の反応、本格的な英文読解力のつけ方などについてうかがいたいと思っています。
 また、読解力の向上につながる英文の実例をお互いに紹介し、参加者のみなさんに考えてもらう時間を作るつもりです。翻訳学習者だけでなく、語学に興味がある人、ワンランク上の力をつけたい人など、どなたでも気軽にご参加ください。
「だから翻訳は面白い」対談シリーズは、これまで翻訳者や出版関係者をお相手として開催し、今回が12回目です。今後も翻訳出版にさまざまな形でかかわっている人をお招きするつもりです。

 ・新宿(11月6日、15時30分から17時)

 9月11日の「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」も、当日午前まで申込可です。予習不要なので、いつでもどうぞ。


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